2017年9月25日月曜日

越前岳(2017年 9月23日(土))

 ひとりで山岳運用を始めるようになって、私にとっての憧れの山が、愛鷹山山系の最高峰である越前岳でした。1504mのその山は私にとっては難しい山だと勝手に思っていました。
 それよりやや低い位牌岳の方が簡単だと思い込み、位牌岳に登り、SOTAも楽しむと当然のことながら次は越前岳ということになります。
 しかし、難しい山がという思い込みは無くならず、少しでも装備を軽くして…という思いからNTS620の購入に繋がっていきます。実際に購入した今、いよいよこれを持って越前岳に行くしかない!という事になりました。
 例によって、月曜日からは、暇さえあれば、天気予報を眺めていました。どうも土曜日は雨。に日曜日は晴れ。実は日曜日には町内会の行事があり、山行きは不可なのです。
 日が進むにつれて、土曜日の雨マークが少しずつ減っていきます。これは行けると思っていたのですが、再び雨マークが! 結局前日にも雨マークは残っていたもの雨は朝早く上がりそうです。それではGO!
 4時半頃に家を出発。6時過ぎに十里木の駐車場に到着しました。この頃には雨が完全に上がっていました。途中のバイパスを走っているときにも愛鷹山を見ると頂上付近に霧があるものの、それ以外はくっきりと見えていました。
車で移動中の車窓から見る愛鷹山山系

 6時30分ころ準備を完了し、登り始めました。ガイドブックでは2時間20分程度。現地の案内板では2時間。私は、3時間かかる気持ちでスタートしました。
 いつも持っているFT-817を持たずにNTS620+ポケットダイポール、そして迷ったのですがダイポールの性能を発揮できるように5mのタモ、念のためロープやペグ、それに1200MHzにもでられるようにDJ-G7と長めのホイップ、予備の乾電池、バーナーなどの炊具。なんだか結構の荷物です。そろそろ真夏とは違って、ジャンパー等も持つ必要があります。結局まとめてみると結構な荷物となりました。ログをつけるための小型のPCは最後まで迷いましたが、今回は持たずに噛みログとしました。それでもFT-817のセットを持ったときに比べると、重さとしては軽くなりました。
 はじめにまるで登山者を試すような長い階段。私よりも少し先に出発した中年夫婦が歩いています。彼らは馬の背と呼ばれるところでベンチに座り、朝食を取っていました。毎週ここに来て朝食を食べて帰るのだそうです。ここを出発してからは下山してくるひとりとすれ違っただけで、あとは全く人と会いませんでした。
 
富士山を望む

 岩を乗り越えるところもありますが、比較的小気味よい山道でそれほど大変だと感じること無く、頂上に到着しました。ただし、道が細かく複数あり、結局同じ道になるのですがどの道を通るか迷います。結局見える範囲で一緒になるので迷子になることはありませんが、これまでの経験からこういう道を下るときには注意が必要と思うのです。
 頂上は、誰もいませんでした。8:30頃です。富士山は見えませんが、霧の隙間から富士市の町並みと駿河湾がきれいに見えています。狭い山頂とは聞いていましたが、無線をやる場所はありそうです。流石にHFのアンテナを張る場合は山頂下に逃げるでしょうけど。普通の登山者のためテーブルとにベンチは避けて、少々朽ち始めたベンチだけが地面に直接設置されている箇所を陣取りました。タモでポケットダイポールを5mの高さに上げ、NTS620をつなげてスイッチON!バンド内は意外と静かです。それもそのはず、上の方ではコンテストで賑わっていました。

頂上から見る富士市
 
アンテナ設置

 いつも50.235MHzも空いているようで、ここでCQを開始。直ぐに応答いただきました。ところがしばらく使用していると、低い音でCWがS5位の強さで聞こえてきます。最初クロスモードで私を呼んできたのかと思いましたが、CQ TESTを繰り返し送信。弱い信号の局は潰されてしまいます。 少し周波数をずらしてもCWの音の高さは変わりません。ちょうど応答が切れたので、バンド内をサーチすると50.265MHz付近でCQを出されてい局の混変調であることがわかりました。
 バンド内を再度うろうろして、結局影響がほとんど無くなる50.185MHzで再度CQ開始。結局10:45位までにQSOできました。相手は、千葉県や横浜が多く、栃木県佐野市のXIX局もいつものように呼んできてくれました。驚いたのは岐阜県岐阜市の固定局と55-51でQSOできたことです。これには感激です。
 10:30頃から山頂は賑やかになってきたため、撤収を始め、最後に1200MHzFMでCQ!DJG7の長めのホイップでしたが、応答はなく、完全にCL。お湯を沸かしてカップラーメンを食べて下山しました。
 運用開始時には温度計は17度。その後16度まで下がり、その後は日が出てきて23度とわずかな時間に激しく温度が変わった山頂でした。
 心配した複数の道というのか踏み跡ですが、この山に限っては心配ないようで、全く問題なく下山できました。

 思い返すと歩いている時間も道の迷いやすさもはるかに位牌岳の方が難しかったようです。難しいと言っても実は伊豆半島の低山の方が難しいと思いました。





 

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