2018年6月22日金曜日

八丁段 SOTA JA/SO-131 (2018年 6月17日(日))

 先日蕎麦粒山に登った時に登り口の犬山段から東の方向に登っていく団体さんがいました。帰って調べてみると、そのすぐ先にJA/SO-131 があります。しかも蕎麦粒山とそれほど距離が変わりません。意外と簡単に行けるのではないかといろいろと調べて、見て決行となりました。
 犬山段まで、慣れたものですが、当日の朝はすっかり霧で覆われていました。
 
犬山段についても周囲は霧で覆われ、車も2台しか停まっていませんでした。それでも30m以上は視界が利くので、予定通り歩き始めました。

 
 
犬山段まではダートなのにここからはコンクリート舗装の道です。静大の施設があるためなのか、その先で工事をしているためかはわかりませんが、なんだか拍子抜けします。


 ルートの1/3程度からようやく山道に入り、尾根を歩くとほどなくして山頂に到着。SOTAでは名無しの山ですが、山頂には八丁段との表記がありました。



 ちょうど、この山頂あたりから先で崖の崩壊を防ぐ工事をしているようで、山頂からは従来のルートではなく、う回路が設定されていました。
 確実にう回路を通すためにロープが張られています。このロープの内側に入り、周囲の安全を確認して、お店を広げることとしました。


 山頂付近は、極端な高度差があるわけではなく、割と広いとも言えますが、周囲は木々に覆われています。今回は、この木を利用して、7MHzのフルサイズDPを設置。珍しく給電点が2m以上の水平DPを設置することができました。
 早速、バンド内をのぞいてみると、比較的コンディションが良いようです。早速CQを出しますがなかなか応答がありません。SOTA WATCHやツイッターにUPしようとしましたが、携帯のアンテナマークが1つだけついているものの、ちっともつながりません。あきらめて、ひたすらCQ。バンド内を見回すと、急激にコンディションが下がってしまったようです。
 それでも何とか2QSO。今度は21MHzのDPを張り、再度、SOTA WATCHやツイッターにUPしようとしましたが、やはりだめ。少し場所を変えたり、でんわきそのも電話機そのものを再起動したりしたら、やっと情報をUPすることができました。
 数回目のCQでRQOさんから声がかかり、QSO成立。しかし、そのあとがつながらず、空振りだらけ。21MHzのアンテナで6mも聞いてみましたが、あまり強い局が聞こえてこず、再び21MHzでCQ。粘った甲斐があって、何とか3QSOできました。
 これで帰ろうかと思いましたが、スケベ心が出て430MHz FMでCQ。しかし、空振り。バンド内も静かです。ダメ元で144FMでCQ。今度はすぐに応答があり、2QSOできました。再び、430MHzも戻りCQ。でも応答はなく、メインチャンネルをワッチしたまま、かたずけ始めると強いCQを受信その局に応答して、結局は全部で9QSOとなりました。
 コンディションに恵まれなかったのか。高度が高い山の割にはあまり、飛んだ気がしませんでした。終始霧に覆われ景色も見えず山頂を後にしましたが、山頂近くに展望地というところがありましたので、少し横道に逸れてみると、確かに東側に開けた緩やかな斜面がありましたが、霧で何も見えませんでした。


 来た道を戻り、大人しく、安全に帰宅しました。

2018年6月7日木曜日

お気に入りの長九郎山で道を間違える(2018年6月3日(日))

 昨年登った山の中でベスト3に入る長九郎山に今年もそろそろ登ろうかと思っていました。シャクナゲのシーズンも終わったし、快適な山歩きができるだろうと考えていました。昨年は山頂で運用し始めて直ぐに雨に降られ直ぐに撤収してしまいましたが、430MHzのFMで撤収すると言っても次から次へと呼ばれた経験から、今回は430MHzのFMでたっぷり楽しもうと考えていました。
 また、この山は歩く時間が結構長いのですが、多くは杉林の中のなだらかな道を歩くコースでとても快適であったと記憶しています。歩くことそのものも楽しみです。
 7時半に車を宝蔵院の駐車場に停めて、スタートしました。天気は良く、暑いくらいの筈ですが、杉林の中は快適です。


 程なくして最初に進行方向が大きく変わる場所にやってきました。
 従来の登山道とほぼ同じ道幅の道は、これまでの進行方向から120度くらい右にカーブしています。しかもそこから階段になっています。標識も出ており、そっちの方向に長九郎と書いてあります。普通なら何の迷いもなくその道を行くでしょう。ところが「昨年来たときにこんな階段があったかなあ~」と考えてしまいました。ちょうど進行方向に対して60度くらいの方向にもう一つ道があるのです。そこは階段がなくほぼ同じ高さで道が続いてるのです。先ほどの看板には実は「長九郎・富貴野」と書かれており、地図よく見ると私の歩こうとしている道はこの山を巻くようなルートとなっており、この山のピークを通るルートもあるようです。それならば、昨年通った道はこのピークを巻くルートだから当然60度方向の道に違いないと判断してしまいました。


 この分岐点で地図とコンパスで確認したところ多くの人が歩いた軌跡も60度方向の道の方が正しいように思えます。そこでこの60度方向の道を進みました。少し歩いて再度GPSで位置と過去の軌跡を確認したところ、ほぼ重なっており、間違いないと確認しました。しかし、やたらと登山道に過ぎの枯れ葉が積もっており、道幅もなんだか狭く感じました。さらに涸沢を通過するときに橋ではなく丸太を渡しただけの箇所があり、その丸太もコケが生えてえ滑りやすくなっていました。「あれ~こん所あったっけ?」と思い再度位置を軌跡を確認。少し谷の下側にずれているように見えますが今日歩いた軌跡と他の軌跡はほとんど同じ線形になっており、GPSの測定誤差ではないかと判断してしまいました。


  その後もその道を進み続けましたが、部分的に崩落していたりして、なんだか不安になってきました。再び涸沢を渡るとき、またしても適当に丸太が渡してあるだけ、それでもそこを通過し、しばらく歩いたところで休憩をしながら、再びGPSで確認をすると過去の軌跡からずいぶんズレていることに気づきました。水平距離で200m程度もズレています。この時初めてどこかで道を間違えたことに気づきました。軌跡を比べていくと最初の涸沢あたりからズレ始めています。あそこで道を間違えたんだ!と思いましたが、このまま直登すれば正規の道に出れるから、直登してみようかとも思いました。しかし、実際にどこで間違えたのか知りたい気持ちと、ちょうど先週から山岳遭難のノンフィクションの本を読んでいたので勇気を持って来た道を戻ることを選択しました。
 戻り初めてみると結構危険な場所を通ってきたことがわかります。明らかに線形がズレ始めた最初の涸沢のところにやってくると、もう一度周辺を見回し正規の道があるかを探しました。しかし、分岐や適正な道は見つかりません。仮にGPSの測定が正しければ、正規の道は水平距離で10m程度上方にあるはずです。目をこらして上方の斜面を見回しましたが、なんとなく道があるような、ないような… 結局よくわかりません。

 
 
 ここでも直登して確かめてみようかとも思いましたが、まずははじめの分岐に戻ることにしました。
 
 戻ってから、最も登山道らしい階段を登ってみると、確かに分岐点から見える階段の方向は向かうべき方向とは異なるものですが、直ぐに左に曲がっており、従来の行くべき方向に向いていることがわかりました。結局、この道はピークに向かっているのでは無く私が間違えて通った道の10m程度上方をほぼ並行して通っているのです。
 上から見下ろすと先ほど私が往復した道がよく見えます。
 最初の涸沢のところでは小さいながらもちゃんとした橋が架かっていました。下から見上げたときにはわかりませんでしたが、本当に少しの距離です。しかし、この涸沢を過ぎると同じ山の谷を巻いているのですが、どんどん二つの道は離れてゆきます。私が間違えた道を引き返した地点の直上付近をGPSで確認し、下を見下ろすとかなりの崖で直登したら、かなり難儀しただろうと思い、引き返して正解でした。
 しかし、このおかげで1時間くらい時間をロスしてしまいました。きっとはじめてこのコースを歩いていれば何も迷わなかったのに中途半端にこの道は知っているという適当な記憶が道の間違いを生じさせて原因でしょう。また、林の中だからGPSに誤差があるだろうという自分に都合の良い解釈も原因の一つです。
 その後は道を間違えること無く、快適に進みました。林道との交差部に出て頂上に向かって多少勾配が大きくなる前にゆっくりと休憩をしましたが、何度か精神的に疲れてしまいました。気を取り直して、頂上まで一気に登りました。やはりシャクナゲの花はすっかり枯れており、登山中誰とも会いませんでした。
 
 山頂の展望台に上り、そこでSOTAの準備開始。でも、どうもこの展望台は金属が腐食しているみたいで落ち着きません。また、これまでずっと日陰を歩いてこられましたが、この展望台は完全に日向で暑いし、無線機やパソコンの表示がよく読めません。それでも景色はとてもよく、遠くに富士山も浮かんで見えました。


 
 三脚に5エレ八木を設置して、CQ開始。途切れること無く呼ばれ続けました。弱い局が読んでくれていることもわかるのですが、強い局がたくさんいて、何度か読んで諦めてしまわれた方がたくさんいたように思います(スミマセン)。
 アンテナは基本的に1エリアに向いていましたが、2からもかなり呼ばれました。11:30位から13:00くらいまでよばれ続け、応答が無くなったところでC4FMに切り替えCQ。最終的には、FM31局、C4FM3局とQSOできました。
 
 帰りは、来た道をひたすら戻りました。やはりこの道は楽しい道です。
 
 
 


山伏と笹山(2018年 6月 2日(土))

 静岡県内でSOTAの運用がされていない山は、まだまだあります。高い山でも近くまで車でアプローチさえできれば、かえって低山よりも安全な場合もたくさんあると言うことは伊豆の山を登っていてよくわかりました。
 というわけで、地図とにらめっこをしている内に笹山と山が目にとまりました。山頂の直ぐ近くに林道が通っているようです。問題はどこまで車で行けるかですが、林道の近くに県民の森のような表記があり、少なくともそこまでは車で行けるようです。
 ヤマレコを使ってこの山に関する記録を見ているとやはり、山頂
の直ぐ近くの林道に駐車できる箇所があり、30分もかからずに登れそうです。尾根を歩く道も整備されているようで、さらに奥に進むと次のSOTAの山である山伏まで行けそうです。
 笹山からそのまま山伏まで往復する方法も考えましたが、山伏もその山頂近くまで林道が続いています。どうも山頂近くからの登山記録もあるようですが、どうもその場所は現在は通行止めのような情報もあります。しかし、少し離れた駐車スペースからなら登れそうです。歩く時間は、およそ1時間くらいかと検討を付け、笹山からの縦走も考慮に入れつつも、結局先に山伏に登るつもりで出かけ、どうしても林道を進むことができないようであれば、笹山から縦走しようと思い出かけました。
 10ポイントの山を2座登るというこれまでの私の中では1日で最もポイントが稼げる計画です。
 早めに出かけるつもりであったもののやや遅れてしまい、現地の林道には8時半過ぎに到着しました。全て舗装されている道で快適に車を進めていくと、笹山の登り口が直ぐにわかりました。問題はここからです。しかし、結局予定していた山伏の駐車スペース(百畳峠)には9時過ぎに到着。ここまでが通行可能でこの先は通行止めになっていました。


 この駐車スペースには結構広く、簡易式のトイレまであるのですが、1台も車が止まっていませんでした。今日は登山者が少ないのかと思っていましたが、登り始めると数組の登山者と会いました。流石に1000mを超えているコースですから、藪などはなく、快適ではっきりした登山道を進むと1時間もたたずに山頂に到着。
 山頂付近は結構広くて、しばらし付近を散策。この山はSOで登録されていますが、山頂は山梨県との県境。今回は、山梨県側からQRVするつもりでしたので、GPSで確認しながら比較的山頂に近いけど他の登山者の邪魔にならないような山梨県内に陣取り、立木の間にいつものワイヤーダイポールを張りました。およそ南北の方向に指向性が出るように張ることができ、早速バンド内をワッチしてみると、結構コンディションはいいようです。そこで21.305MHzという高めの周波数でCQ開始。同時にSOTA WATCHに情報をUPしました。すると直ぐにRQOさんから強力な応答がありました。その後もぼちぼちと応答があり、11時までに7QSO達成しました。あとでわかったのですが、RQOさんがクラスターにUPしてくれたおかげで、追いかけてくれた方もいたようです。

 初めての2000m越の箇所からの運用でしたので、もう少し粘りたかったのですが、次の山があるので、急いで撤収。その頃には団体さんも登ってきており、山頂はかなり賑やかになっていました。特別空腹ではなかったのですが、おにぎりと焼き鳥の缶詰を食べて、完全撤収。来た道を戻りました。下りでもたくさんの登山者と会いましたが多くの皆さんは、梅ヶ島温泉の方から登ってきているようで、笹山や私の車が止めてある道に分かれてからは、パタッと登山者と会わなくなりました。それでも登るときには私の車だけで会った駐車場には7~8台の車が止まっていました。

 笹山の登り口まで戻り、早速登り始めましたが、先ほどまでの道に比べると、戯れており、このコースを上る人は意外と少ないようです。
 結構登りのきついところもあるな~と休憩をしようかと思っていると目の前が山頂でした。


こちらの山頂は狭いのですが、やはり、立木の間に21MHzのダイポールを張ることができました。


 先ほどに比べコンディショがいまいちのようでしたが、ぼちぼちと5QSOを達成。2時近くなってしまったため、CL。来た道を下山しました。笹山では、他の登山者とは全く出会いませんでした。
 今回、50MHzのデルタループや7Mhzのダイポールも持っていましたが、結局全く使用せずにお腹一杯になりました。