2017年12月17日日曜日

真鶴のおよそ最高点から(2017年12月17日(日))

 天気の良さそうな日曜日ですので、懸案であった婆娑羅山に出かけようかと思っていましたが、いろいろな用事が少しずつあり、結局SOTAの運用を諦めました。でも、少しは移動運用したいと思い、以前も出かけたことがある真鶴町の出かけられる限りの最高点と思われる林道に向かいました。車を置いて40分程度歩きます。小田原市との境になるこの場所では以前430MHzのFMを運用したことがありました。あと少し先に進めば1エリアに対するロケーションは良くなるのですが、そこは小田原市になってしまうため、ここで我慢です。
 FT-817にいつものデルタループをセットして6mSSBを運用しました。



 
バンド内は比較的静かでしたが、CQを出すとボチボチ応答いただけて、1時間程度で10QSOできました。初めのうちは日が出ていて暖かかったのですが、そのうち日が陰り寒くなってきました。最後にAMでCQを出していたOMさんにお相手いただき、久々にAMでQSOできました。でもやはり、817のAMは変調が汚いようでSは振っているようですが、コールをとってもらうのに時間がかかりました。
 ともあれ、SOTA以外でも最近は担ぎ上げでないと納得できなくなってしまいました。
 ※ 本当は、「担ぎ上げ」という言葉じたい好きではないのです。それが移動のデフォルトとなりつつあるので。。。

懸案の大男山(2017年12月16日(土))

 伊豆半島のSOTAの山を巡っている中で北側はほとんど登りましたが、一つだけ取り残している山がありました。それがSO-165大男山です。207mの低山ですが、登頂記録がほとんど無く、見つけた記録が藪山登山で有名な方のサイト。どうも山頂は狭く、ろくに表示も無い様です。また途中に竹藪があり、数カ所で道がわからなくなり、道なき道を行く覚悟が必要の様です。また、確かに周囲に比べてはピークなのですが、箱根や伊豆半島の山々に囲まれており、VUでの電波の飛びも期待できません。もう少し海側であれば静岡側の局とのQSOも期待できるのですが…
 そのような状況から後回しになっていました。草の生い茂る真夏よりも冬場に行こうと思っていましたので、今回重い腰を上げて、この山に挑戦しました。
 スタート地点は、お墓。途中石切場跡もあるようでなんとなく気味が悪そうなのもこの山を後回しにした理由の一つです。お墓は、それほど怖いと思いませんが、廃墟となった石切場ややトンネルはどうも好きになれません。
 出発前に念のためヤマレコでこの山を再度検索してみました。すると以前は見つからなかった登頂記録が出てきました。それによると私が想像していたよりも登山道は改善されているように思えます。多少の期待を持ってスタート。

 お墓の前に車が駐車できるとのことですが、そのお墓の入り口が少し分かり難くて、何度も行ったり来たりしてしまいました。歩き始めて直ぐに伊豆循環道の桁下を通ります。この下が既に水でぐちゃぐちゃしており、暗くて雰囲気が良くありません。

 
でも、草に覆われながらも道ははっきりしています。さらに小さいけれども最近取り付けたであろう大男山登山口の表示もされていました。


 登山道は谷に沿って進みます。日が当たらず、あまり気持ちのいい道ではありません。本当に道なのか、雨水が流れる枯れた沢なのか疑いながら進みますが、登山口の表示にあった青いテープが付けられており、この道で間違い無いことを確信しました。
 しばらく進むと竹藪の中を進むようになりました。道は広くはっきりしているのですが、枯れて倒れた竹が道に覆い被さっている箇所に度々直面しました。1本の竹ならくぐるか、またげば良いのですが、そのうちに何十本もの竹が覆い被さって道を塞いでいる箇所に出ました。ザックを下ろして這いつくばって進んでみたもののその障害を越えることができず、ついに諦めて登山道を外れて迂回しました。何とか迂回に成功したのですが、そこから先の道を見つけることができなくなってしまいました。

 スマホに以前登られた方のGPSの軌跡を入れていましたので、多分こっちだろうという方向に向かって藪漕ぎ開始。笹藪に比べれば見透しが効く分良いとはいえ、勾配も急なので、なかなか大変です。立ち止まって先を見回すと、直ぐに山の尾根になっているようで、尾根のあたりからは自然林になっている様子がうかがえました。とにかく尾根に上がってしまえと!と一気に尾根に。やはり、尾根にはなんとなく道らしきものがありました。この尾根伝いにとりあえず歩こうと進み始めて直ぐに念のため、この位置をマークしようと上がってきた場所にあった竹にティッシュペーパーを結びました。さらに写真を撮り、スマホで位置を確認してみて、本来のコースに対して、自分は逆の方向に進もうとしていることがわかりました。以前も尾根道でこういうことがありました。藪漕ぎをしているうちに方向を勘違いしてしまうことがあるようです。
 獣道のような道を尾根伝いに歩くと、どうやら本来の登山道に合流できました。
 ここから先も竹藪ですが、比較的歩きやすい道で頂上直下までは快適に進むことができました。


地図で見ると登山道が切れている付近でやはり道が無くなりましたが、なんとなく踏み跡が高い方に向かって続いています。例の青いテープもあります。このテープに従って、登っていくと程なく山頂に到着。三角点は、大きな岩の上に設置されていました。ここに小さい山頂を示す表示がありました。木々に覆われて眺望は良くないのですが、周囲の山に比べ明らかにピークとなっていることが木々の間からわかります。

 
 
他の方の登山記録写真から想像していた山頂は、急なピークがあり周囲に十分なスペースが無いことでしたが、頂上の北側にはややなだらかなスペースが広がっており、ここに7MHzでワイヤーダイポールを設置することができました。少しSWRが高めでしたが、7.150MHz近くに空いている周波数を見つけCQ。ツイッターやSOTAにSPOTしましたが、応答はありません。

 
 
しばらく、頑張ってCQを続けていると、おなじみの方から応答がありました。でもいただいたレポートは41や31など、あまりよく飛んでいない様です。何とかQSOをさせましたが、かなり厳しい状況です。(応答していただいた方々、ありがとうございました)
 しばらく粘って3QSOまでできましたが、その後が続きません。
 CQを諦めて、呼びに回りました。どうも聞こえるのは4エリア、少し7エリアが聞こえ始めているという状況です。CQを出し始めた局を狙って3QSOできました。59+で入感してくる局はライバルが多いと思っていましたが、電離層の状態で今相性がいい局とも言えるようです。相手からも59のレポートをいただけました。
 このころになって急に風も強くなってきたため、CL。
 さて、問題の下山です。特に頂上から明確な登山道に出るまでは慎重に下山しました。明確な道が無いために落ち葉が積もっていて滑る上、やはり道が分かり難くなっています。それでも例の青テープのおかげで難なく、登山道まで降りることができました。
 順調に下っていくと、登りで道を見失った箇所に出ました。ちょうど進行方向が変わる箇所で下りでは明らかに道がわかりますが、登りではみである事に気づかなかったようです。再び、この倒竹の障害を回避すると、その後は難なく下山できました。 
 結局のところ、倒竹で道が塞がれているところさえ注意すれば特に難しい山では無いことがわかりました。ただし、今回50MHzや430MHz少しワッチしてみましたが、ほとんど聞こえずVUの電波の飛びは思った通り期待できません。
 また、帰りの後半、他に沿いを下っているときにGPSの表示が乱れまくりました。狭い谷沿いでは衛星の位置によっては、こういうこともあるのだと実感しました・

2017年12月11日月曜日

さつきの郷の丘から(2017年12月10日(日))

 土曜日は仕事があり山には行けず、日曜日はどうしようかと、悩みながらもバッテリーの充電をしていました。残した仕事や雑用があったため、今回は思い切って中止!と決めました。朝食を家族でとっていると、「今日は山行かないの? 具合が悪いの?」と心配されてしまう始末。いよいよ土日は、私が山に行くことが家族の中でも習慣化されてきたようです。
 雑用をこなして、午後になると、あまりにも天気が良いのに家にいることを後悔し始めました。
 それならばと、15時を過ぎてから近くの山に移動することにしました。せっかくの日曜日。違法局もいないでしょうから、430MHzのFM、C4FMをやることとしました。
 車を止めて、車の中から運用すればいいのですが、どうもそれでは満足できそうにありません。すっかりSOTA病です。
 家から30分くらいで行ける湯河原町のさつきの郷に出かけ、本来出れば最も高度の高い駐車場で運用するところでしょうけど、その手前にある高度は多少低いけど、やや東側で関東平野の北西部も少しは開けているかと思われる丘の上に向かいました。この丘の上は直下に駐車場はあるものの3分程度は歩いて行かなくてはなりません。
 小さなザックを背負って、両手にアンテナなどを持ち、広い丘の上に上がり、できる限り海側に陣取りました。
 天気は良く、日も差しているのですが、やたらと風が強く、三脚を支えていないと風で倒れてしまいそうです。事実、1回倒れました。そんな強風の中、久々に7エレループをセットしてFT-2Dで運用しました。



 はじめにFMでCQを出している局に応答し、ちゃんと電波が飛んでいることを確認した上で、C4FMでCQ。4局にお相手いただきました。再びFMに戻り、CQを出している局に応答し、8QSOを達成。この頃には、山の向こうに日が沈み、急激に暗くなってきていましたので、CL。撤収して帰宅しました。

 やはり、週に1度は移動運用しないと(それもモービルからではNG)ダメな心身となってしまったようです。
 
 

2017年12月4日月曜日

大札山(2017年12月3日(日))

 折角の晴れの日曜日。連続でSOTAをしようと企んでいますが、どこに行くか決められないでいました。お仕事もたくさんあるし、今日は出かけず家でおとなしくしていることも選択肢としてありましたが、絶好の行楽日和になるというラジオの声に出かけることに決定。

 考えていた候補としては、以前より気になっていた「大札山」。これは川根本町と浜松市の境。
 あとは婆娑羅山こちらは下田市と松崎町の境。しかもまともな登山道なし。
 さらに大男山(伊豆の国市)。近いけど、低山でこれは完全に藪山。

 どれもいつかは行こうと思っているのですが…

 なんとなく道なき道を行く元気がなく、遠いけど以前から関心があった「大札山」に出かけることとしました。新東名を静岡SAの次で降りればいいのだと思い込んで行き、降りて直ぐにナビをセットすると2時間という時間が表示されビックリ。山間を走っている新東名はインター1つづれただけでもずいぶん遠回りになることがあるようです。とにかく下道をひたすら走って登山口に到着。林道と言っても完全な舗装路で車のすれ違いも、あまり気にならない道で登山口まで到着。グーグルのスリートビューがここまであるわけだ。


 ここから大札山の山頂までは、35分という表示。SOTAのポイントはそれより少し手前にあるピークです。でも折角だからとりあえず大札山の山頂に立ち、その後尾根伝いにSOTAのポイントに行くことにしました。部分的には急な道や工事用の足場が設置されている箇所もありましたが、ほぼ予定時間で大札山の山頂に到着。流石に1000mを超える山からの眺めはご機嫌です。富士山や伊豆半島もはっきり見えます。


 ここから尾根伝いに5分位歩いたところがSOTA JA/SO-136のポイントのようです。GPSで探ったのですが、どうも最も高そうな場所とGPSの位置表示は整合するのですが、測量杭などは見つかりませんでした。その代わり50m位離れた場所にコンクリート杭がありました。とりあえず、ピークに近いところに陣をとり、お店を広げました。時間的には、既に11時近くになってしまっていました。7MHzを運用するつもりでしたが、ツイッターから今日は7MHzのコンディションが優れないとの投稿がいくつかありました。そこで430MHzから運用をすることに。でも、アンテナはRH770位しか持ってきていません。これをスタンドに着けてFT-2Dのスイッチを入れましたが、バンド内は静かで1つ2つ位しかQSOが聞こえません。改めて、アンテナをチェックしたりしましたが、ちゃんとしているようです。
 そこでCQ。何度かのCQで応答がありましが、Sが振り切るほどの強さ。その後もCQを続け、何とか4局以上を達成しました。


 これで帰ってもいいのですが、折角1000m以上の山にいるのだし、デルタループも817もあるので6mに移動。こちらは思っていたよりも何局かの声が聞こえます。
 その中で弱いけど、/7の移動局を発見。誰も呼んでいないようなのでコールすると直ぐに撮っていただけました。51/51でしたが、QSO成立。その後、CQ。ツイッターにもUPしましたが、呼んでいただけるのは千葉や横須賀方面の局だけです。どうもそれよりも西側には届いていないようでした。ところが最後に三重県松坂の固定局からコールがあり、数は少ないものの山岳移動の醍醐味を味わうことができました。
 勝手に満足して12:30頃には下山。この周辺には他にもSOTAの山があるので、またこの辺に来るのだろうと、周囲の様子を目に焼き付けて帰路につきました。
 帰りに再度ナビをセットすると2時間30分程度で帰れるとの表示。ほんと? でも実際にその程度の時間で帰ってくることができました。

 430MHzFM FT2D 5W RH770:6局
 50MHzSSB FT-817 5W デルタループ:7局

陣馬山へ(2017年12月2日(土))

 天気の良い土曜日さあ出かけるぞ!と思ったものの二度寝をしてしまいました。
 前日まではっきりとどこに行くのか決めていなかったのですが、起きてからははっきりと陣馬山に出かけようと決めました。この山は、ロケーションが良さそうで、特に伊豆半島からは大山の陰になってしまう埼玉県方面に開けていそうです。
 6mを運用するぞ!と決め、1Wでも十分できると考え、NTS620を持って出かけることとしました。一応、430MHzにも出られるように、そしてC4FMでも行けるようにFT-2Dも持ちました。
 陣馬山へのアプローチはいくつもあるようですが、和田峠の有料駐車場に車を止めれば20~30分歩くだけで山頂に立てそうです。今回は安易にそれを実行しようと出かけました。携帯のナビをセットし、西側より和田峠を目指していると、崖崩れのため和田峠方面通行禁止の看板が…。和田峠の駐車場までは行けるのでは無いかと、しばらく進行次に出てきた看板には詳しく書いてあり、和田峠の駐車場まで行けないことが判明しました。
 しばらく考え、反対側の東側から和田峠の駐車場に向かうことにしました。ナビは遠回りで和田峠駐車場に行くことを納得してくれないので、東側のルート上の適当な目標を指示して、再スタート。ナビが高速道路に乗ることを指示していましたが、無視して下道を走行。実はこれがかなり時間がかかるのです。なんと言っても、山の反対側に行くのですから。結局途中から高速に乗り、和田峠の駐車場に無事到着しましたが、1時間以上ロスしてしまいました。


 ところで駐車場に向かって山道を進行中にとんでもないことを思い出しました。NTS620の予備の乾電池を持ってくるのを忘れてしまったのです。この無線機は、確か越前岳に持っていた時に新品の電池を入れて2時間くらい運用したままです。決して十分な量が残っているとは思えません。せっかく、6mをメインに運用しようとしたのに、ブルーな気分です。もう周りにコンビニもないし、戻るのも時間がかかるし…土曜日だから430もQRMも多いだろうし…
 
 駐車場で準備を整えて、登り始めましたが、直ぐによくある山道の階段で直ぐにゼーゼー。まだまだ運動不足です。それでも30分かからず山頂に到着。既にたくさんの人がいますが、広々した山頂で十分にスペースはあります。しかし、うかつにテーブルに長居をして無線をしていると売店の人に怒られるという話を聞いていましたので、売店の管轄外でありそうであまり目立たない場所を見つけ、お店を広げました。西側の通りが悪くなりますが、この際西側は諦めることとしました。それでも山頂の表示からは水平距離で50m以内の場所です。


 実は、この場所探しをしている間に売店で単3電池を売っているのを発見。ちょうど4本分しか無かったので迷うわず購入。観光地化したこの山の山頂も今回だけはありがたく思いました。
 デルタループを設置して、直ぐに越前岳からCQを出しているBWG局を確認し、応答。1発で撮っていただきました。
 その後、CQ。切れ目無く呼んでいただき、10時から11時20分くらいの間で34局にお相手いただきました。さらに折角だからと430MHzのC4FMでCQ。4局とQSOできましたが、やはり土曜日は違法局のQRMが酷くて駄目ですね。
 お湯を沸かしてコーヒーを入れて、サンドイッチの昼食を食べて、12:30頃には下山しました。

 なんと結局NTS620は電池交換なしで運用できました。恐るべし。。。