2017年6月25日日曜日

大昌山 SOTA JA/SO-093 (2017年6月24日(土))

 先週ダブルヘッダーができたら登ろうと思っていてできなかった西伊豆町の大昌山(545m)に出かけました。
 早朝に勝負しようと3時半に家を出かけ、6時過ぎに現地近くに到着。この山の山頂への登山道は無いようです。藪山を専門としている方のサイトで調べると近くの林道から直登しているようです
。これに習って登ろうと計画しました。前述のサイトの情報によると山頂近くまで続いている林道は途中で崩落しており、通行できないため、途中から林道を歩いたとの報告があります。3年以上前の情報ですが、今回それを覚悟で出発しました。しかし、よくGPSを見ずに走っていると林道の終点に着いてしまいました。どうやら道路は復旧していたようです。それでもおそらく、崩落現場であったであろうと思われる箇所はありました。きれいに復旧工事が行われたと言うより、土砂等を片付けただけという感じです。
 万が一別の車が来たときのことを考え駐車し、準備をしていきなり道の無いところを頂上に向かって登り始めました。はじめの少しは土肌が見えるところを登っていましたが、直ぐに杉林になりました。下草もあまり生えていませんが、杉の葉などがたくさん落ちているため、どこを歩いてもふかふかで気持ちが悪いくらいです。ひょっとしたら、この下に蛇が潜んでいるのかもしれないと想像力を膨らませながらある続けました。
 
登り口付近
 
杉林を進む

距離的にもたいした距離ではないので、とにかく高い方に向かって歩き続けました。何もない杉林の一番高そうなところにテープが巻いてある木が有り、その近くに測量杭がありました。頂上です。グーグルの地図にも載っている山なのに頂上にはそれ以外何の表示もありませんでした。
頂上付近

 今回、地図や先週この山を長九郎山の途中から見て、VUは、まずだめだろうと思っていました。こうなれば、確実なのは7MHzということで今回は、はじめから7MHzのワイヤーダイポールを張りました。杉の木の間にフルサイズのDPを張り(端部は2m程度の高さ、給電点をタモで4m程度持ち上げました。FT-817のSWR計では表示が1つ着くかつかないかでこれまでの中では最も良好なSWRでの様です。
運用風景

 バンド内にはいくつものQSOが聞こえます。まずは、CQを出している局を探し、QSO。これで行けそうだと思い、7.14付近で空きを探し、CQ開始。携帯電話もかろうじて通じるようでしたので、初めて自らSOTAにスポット。さらにツイッターでも案内をしました。ところが何度CQを出しても空振り。流石に疲れてきました。
 もう少し下の方に下がった方がいいかと思い、7.11付近で再度CQ。でも駄目です。ツイッターで周波数の変更を伝えようとしましたが、このとき携帯は圏外になってしまっていました。ツイッターの記録を見ると私のスポットに対して、おなじみの各局が「聞こえない」と言っています。また、7MHzのコンディションが非常に悪いと言うこともわかりました。
 もう一度、7.14くらいに戻りCQを続けましたが、やはり駄目です。21に行ってみましたが、弱く声が聞こえますが、SWRは下がりません。しかたがなく、再び7MHzに戻り、呼びに回りました。なぜかQSOできる局は7と5。開けているエリアがはっきりしています。4局目の局は東北道を走行中のモービル局でした。コンディションというのか、相性が合えば、走行中のモービルでも5WでQSOできるのですね。4局できましたので安心して、50MHzや430MHzも聞いてみましたが、何も聞こえませんでした。この時点で9時。もう少し頑張れば7MHzの状態が変わるか、HFハイバンドのコンディションが上がるかもしれません。でも、そこまでして、この場所に執着する気も無いので、撤収開始。おとなしく下山となりました。
 自分では大体来た道を下っていたつもりですが、GPSで確認すると30度程度もずれた方向に進んでいました。修正をしたつもりが結局は今度は逆方向にずれてしまいましたが、たいして迷うことも無く、車に戻ってこれました。
 ここから林道の下りとなるのですが、部分的に舗装されているものの大部分は轍が酷く、木の枝もかなりたくさん落ちています。石がゴロゴロしていたり、ぬかるんでいる箇所もあります。登りは気にならなかったのですが、下りは慎重に走行して降りてきました。それでも途中、木の枝が車の底部に挟まり、枝を引きずって走っていることに気がつき、降りて枝を足り除くことを行ったために、それ以降は、大き枝がある場合には車を停めて枝をどけてから走るということを繰り返していました。
屋根付けてある430MHzの短いアンテナにも何度も木々の枝が当たり、よく見れば基台すこしずれてしまっていました。
 渋滞も無く、12時には帰宅。家で昼食を取りました。

 まだ残っている伊豆の山々は標高も低く、VUでのQSOが期待できません。HFが手軽に運用できるよう軽量のワイヤーダイポールやATUと組み合わせたロングワイヤーの使用を検討しなくては。。。

 
 

2017年6月19日月曜日

長九郎山 SOTA JA/SO-050(2017年6月19日(日))

 伊豆半島の比較的高い山として、以前より長九郎山に目を付けていました。しかし、地図で眺めていると1エリアの方向には天城山が立ちはだかっているし、実際の電波の飛びはどうなのか疑問に思っていました。また、ブログなどを見ても長九郎山に関しては運用記録や登山記録もあまりありません。
 ヤマレコのレポートによるとシャクナゲの花が咲く頃は、登山者が多いようですが、それ以外は閑散としている模様です。
 5月の頃から、せっかくだからシャクナゲに併せて登るか、むしろそれを避けるべきか悩んでいました。しかし結局はシャクナゲの時期は見送ることにしました。ヤマレコのレポートでシャクナゲのシーズンが終わったことがわかりましたので、今回登山を計画。ついでに隣の大昌山にも登ろうかと企んでいました。
 ところでこの長九郎山ですが、国土地理院の地形図には山頂付近に道が書かれていません。いくつかのガイドブックにはルートが書かれていますが、これもルートが様々でよくわかりません。林道がたくさん絡んでいるのですが、それもどこまで林道を車が走れるかもよくわからない状況です。いくつかのレポートでは西側の宝蔵院というお寺に車を停めて歩いているようです。「山と高原の地図」によると宝蔵院から長九郎山の山頂までは2時間10分です。他のルートも検討しましたが、最も確実そうなこのルートを採用しました。
 前日は大変いい天気で、しかもEスポ大爆発で大変コンディションが良かったようです。今回はどのバンドに出ようかと悩みましたが、とりあえず6m、430、それに21かな?などと考えていましたがなかなか考えがまとまりません。それよりも問題は天気です。週間予報で元々は雨でしたが、途中で曇り、そして当日は曇りですが午後から雨という天気予報で雷の心配もあるというのです。
 結局、6mメインの装備(スタンドといつものΔループ、緊急用にポケットDP)と430のホイップ、さらに21MHzのワイヤーDPを持ってスタートしました。


 宝蔵院の周辺は、公園として整備されていますが、これがかえって分かり難い場合もあります。それでも長九郎山への表示が随所にあるため、あまり迷わず登山道(遊歩道)に入ることができました。
宝蔵院前
 
宝蔵院付近の表示
 
ところが現地の表示によると、長九郎山の山頂までは3時間かかることになっています。私が考えるルートと違うのかと少し悩みましたが、結果的にGPSの軌跡を確認すると当初予定のとおりのルートを歩いていたようで、頂上までは2時間20分くらいでした。10分プラスは、途中コースアウトしてしまったためと思います。
登りはじめの道
 
出合と呼ばれる場所
 
山頂近くの道

 林道に交差する手前で私は雨天時に水が流れる水みちをコースと間違えて歩いてしまったようです。途中で気がつきましたが、既に林道が見えていましたので、そのまま進み林道から迂回をしてコースに戻りました。また、林道から山頂までの道は間違えそうにない道ですが、歩いている道がだんだん深い溝のような状態になってきたため、また、水みちに入り込んでしまったかと思い、道なき道で頂上を目指してしまいました。程なく従来のコースに復帰。黄色とピンクのテープに従えば間違えなくコースを歩けると確信し、それからはコースアウトしませんでした。
 山頂は、突然現れました。周りを木々に覆われ見通しはよくありません。しかし、その直ぐ横に金属製で10m位の高さの展望台が設置されており、ここを登るととても展望が良い状況でした。この展望台の存在は、いくつかのレポートでわかっていましたが、こんなに山頂に隣接しているとは思っていませんでした。これなら、天城の山を超えたり、隙間をぬって電波が飛びそうです。

山頂

展望台をしたから見上げる
 
展望台より
 

 この展望台はアンテナのポールを設置し易い状況です。無線屋さんにとっては、格好の構造物です。しかし、私は正直この展望台に上ると、とても怖く感じました。全て金属製でしっかりとした構造ですが、全体的に腐食しています。目立って穴が空いている箇所はありませんが、自分の仕事柄、よく目をこらして腐食状況を見てしまいます。やはり、部分的には腐食が進んでいます。さらに最上階の床は、鉄板が敷かれています。実際にこの鉄板に破損はありませんが、この鉄板の厚さはよくあるもので強度的には支障が無いことはわかっていても、腐食が進んでいそうで不安に感じてしまいます。そして、この展望台の上は強風にさらされており、油断をすると持ち物が飛んでいってしまいそうです。恐怖感を押さえつつ、風が強いので6mのポケットダイポールを設置、早速6mを聞いてみました。やはり、コンディションは良く、6が聞こえてきます。しかし、バンド内全体がS7程度のノイズで覆われてしまっています。周囲に通信設備をはじめとする電気的な設備などま
たくないのにS7なんてノイズはこれまで経験がありません。どうも、コンディションの変わり目の特有のノイズのようです。
 CQを出している土浦の移動局を見つけ、応答しました。59-59で問題なく、QSO成立。これなら行けそうだと、空いている周波数を探し、CQ。でもなかなか応答がありません。ふと顔に水滴が当たりました。天城の方向は雲で覆われています。風で雨粒が流されているのだと思い、そのままCQ。でもなかなか応答はありません。すると次第に雨粒があたるようになってきました。これは駄目だと、展望台を撤収。展望台の真下なら雨をよけられると考え展望台の途中にアンテナを設置しようかと思いました。しかし、展望台が高すぎて中間に床も無いことから、この真下に入っても雨をよけることができない状況であることがわかりました。こんなときに限ってツエルトも持っていませんでした。私の勝手な計画では、下山時に雨が降る想定はありましたが、運用中の雨は想定していなかったのです。1エリア方向に少し見透しがよく、木々の間で多少雨が防げる場所を見つけ、430MHzのホイップ(RH770)を設置して、CQ。今度は1発で応答があり、切れ目無く呼ばれます。しかし、雨が強くなってきて、このまま運用を続けられなくなってしましました。手書きのログも防水用のメモ帳を使用していますが、インクがのらなくなりつつあります。諦めてCL。それでも9QSOとなり、目標クリアです。
 この山頂は、松崎町と西伊豆町の境のようですが、今回松崎町として運用しました。西伊豆町は、仁科峠などからQRVされる方がいますが、松崎町は1エリアからすると珍しい様です。もう少し続けていれば430で結構呼ばれたことでしょう。次回の楽しみということにして、荷物をまとめ山頂を後にしました。
 最近、雨の恐れがあるときには、山行きを中止していましたので、カッパを着て山歩きをするのは久しぶりです。急に強くなる雨音にビックしたり、濡れた木の根に滑ったりと珍道中でしたが、転倒もなく、無事に車に戻って来られました。それでも重たい荷物の大部分を今回使用することなくお持ち帰りでした。
 車を駐車しているところでは、雨は降っておらず。道も乾いていました。なんどか、少し損をした気分です。駐車したところから目の前に大昌山が見えます。「今日は行かないが、近日参上!」と伝え、車を走らせました。大昌山を改めて目視してどのバンドを運用しようか、課題です。
 結局、登山中に他の登山者には全く会いませんでした。
 
 松崎の町まで降りて、かつて何度か出かけた「さくら」で昼食。相変わらず時間はかかるけど、安くて、おいしくボリュームたっぷりの昼食(今回はあじのたたき定食)を食べて、帰路につきました。


教訓:雨の日でも運用できる装備(ツエルト)を必ず準備しよう!

2017年6月11日日曜日

SOTA JA/SO-122名前のない山 三角点(戸沢村)(2017年 6 月10日(土))

 伊豆半島のSOTAの山を巡っていますが、比較的自宅から近くても、まだ行ったことがないところがかなりあります。沼津から伊豆の国市あたりには、低くてポイントの少ない山がいくつか並んでいますが、この前の今山のように低いからといって登るのが簡単というわけではありません。むしろ道がはっきりしない分、体力だけではなく気力も使います。また、高い山ならHFでもV/UHFでもなんでもOKですが、低山となるとVUでは相手がいない場合も考えられますし、HFでは電離層のご機嫌も考えなくてはなりません。
 前置きはさておき、今週はJA/SO-122の三角点とJA/SO-156に注目していました。どちらもネットで探してもあまり情報がありません。そのような中でもわかったのは、どちらの山も山頂近くまでは道があるような感じで国土地理院の地図には描かれていますが、実際には人が歩いていないため、ほとんど藪だということです。すぐ近くの山同士ですから、一度に両方登ることもできそうだと安易に考えていました。しかし、今週の土曜日は朝9に病院に行き採血だけ行う必要があったため、登り始めるのは11時近くになってしまうでしょう。そこで特別な理由もなくJA/SO-122の方を選びました。近くにお寺があるようですから、よくあるパターンでお寺の裏あたりから地図に記載されていない道もあるのではないかという期待もありました。
 さらに、ネットで薮マニアのサイトを見ていると、この山は大堤山と呼ばれているようだとわかりました。いろいろな地図を見てもそんな名前出てきませんが、藪マニアのサイトを中心に検索するといくつかのページが見つかります。なんと、登り始めから山頂までの動画もありました。この動画と同じ道を通るかどうかは別としてわかったことは、どうも必ず笹薮を通らなくてはいけないということです。笹薮で道なき道を通過しているとき、動画を撮影している登山者の乱れた息使いやうめき声のようなものも聞こえてきます。少し、ビビってしまいましたが、それを覚悟で出かけていきました。 
 天気は快晴。暑いくらいです。車をできるだけ山頂の近くに停めたかったのですが、適当な駐車スペースが見つからず、麓の市民体育館の駐車場に停めさせていただきました。
 いくつもある道の内、とにかく一番山頂近くまで続いている道を利用しようと歩き始めました。コンクリートの道ですが、勾配はきつく、どんどん高度を上げていきます。

舗装された道

 畑の中を抜け、道がいよいよ笹薮の中に続いていきます。自分の背の高さよりも高い笹に囲まれて進みますが、まだ、道ははっきりしています。ヤマレコで地図上の自分の位置とルートを確認しながら慎重に進み、大きく進路を変えるところも問題なくクリアー。ところがしばらく進むと道筋が不明確になりました。いよいよ来たかといったところです。とにかくGPSを頼りにルートに近いと歩きやすいところを進んでいきました。


 ふと、ちゃんとした山道に出ました。測量杭もあります。その道を進むと火を燃したことがあるようなドラム缶が道沿いに置いてありました。

当然現れた山道
 
GPSで位置を確認して進みます。ところがこの道も途中から笹薮の中へ続いており、またしても自分より背の高い笹に飲み込まれ完全に道を見失いました。頂上はそう遠くないはずなので、とにかく頂上の方向を見定めて前進。完全な藪漕ぎです。

私の進むべき道は正面の筈(これは、まだいい方)
 
ふと10mくらい前方でガサガサと音がしました。笹を踏みつぶしながら何か大きな動物が移動しているようです。その音は私から遠ざかっていきますが、最後まで音を追えませんでした。少し心配になったのですが、この動物からいいことを教えてもらいました。これまで私は笹を避けることばかり考えていましたが、ここの笹の中には枯れてしまっているものも結構あります。うまく踏みつぶせば簡単に折れてしまうのです。それをうまく見極めれば、迂回せずに歩けるのです。正体不明の動物が移動するときにバキバキと笹の折れる音を聞いてされに気づきました。しかしながら、笹からの攻撃は激しいもので、帽子を3回、眼鏡を2回落としてしまいました。まだまだ笹との格闘が続くと思っていたところ、突然視界が開け、植林したと思われる杉林に飛び出しました。本当にまるでTVゲームで新しいステージにたどり着いたような感じです。この場所を忘れないように自分が出てきたところの地形をしっかりと記憶しました。ここからの歩行は嘘のように楽です。相変わらず道はありませんが、とにかく高い方を目指して歩きます。一番高そうなところに到達したところで1本の杉にテープが巻いてあることに気づきました。そのすぐ近くには国土地理院の白い表示棒、その横に三角点の杭がありました。

頂上を示す三角点

 なんとか山頂に到着したのです。登り始めて約1時間。しかし、本当に大変なのは下りであることは最近学習済みです。
 このあたりも杉林で、天気は快晴であるのに、うす暗い感じでした。眺望はまったくありません。周囲はよく見えますが、なんだか遠くにイノシシの親子でも見えてしまったらどうしようとかえって不安になります。


 とりあえず、水分補給をして、ハンディートランシーバーに長めのホイップを付けて1200MHzでCQ。なんどか試しましたが、応答なし。430MHzでもCQ。やはりだめ。そもそもサブチャンを聞いても違法局ですらわずかしか聞こえません。これではVU期待できないでしょう。

三角点のすぐ近くに陣を取りました
 
そこで先日と同じ7MHzのフルサイズワイヤーDPを木の間に張ることにしました。しかし、杉ばかりで手が届く範囲には枝分かれがないため、ロープを目の高さ付近に縛り付け、給電点は、タモで4mくらいの高さまで持ち上げました。これまで山で張った中では一番まともな張り方です。とっりあえずこの状態で6mを聞いてみました。何かしら聞こえるのではないかと思いましたが、全く何も聞こえません。それではと7MHz。いくつかのQSOは聞こえますが、ガツンと強い局はあまりありません。SWRは前回と同じくらいでFT-817の表示で2つから3つの点。それではと21MHzに上がると結構コンディションが良いようです。ところがSWRは無限大。
 再調整するのが面倒なので7MHzの拡張バンドSSBでCQ。ところが全く応答なし。7.105付近で空きがあったため、そこで再びCQ。でもダメです。この間はなんだかんだ言っても呼んでくれる局がいて、それらの局は59のレポート、5Wとは思えないといってくれていましたが、今回はコンディションの問題なのか全くダメです。そんな時、ツイッターで様子を知らせていたRQO局から応答。カスカスでしたがQSO成立。しばらくして同じようにツイッターを見ていてくれたDGT局から応答。これもかすかすでしたが、S2Sができました。
 しかし、その後が続きません。すると430のメインをつけっぱなしていた無線機からCQが。。。
 富士山5合目の移動局です。これは難なくQSOできました。
 その後、今度は呼びに回るのですが、コンディションが悪く、12時を過ぎているせいか、テンポよくQSOしている局があまりなく、読んでも取ってもらえず、苦戦してしまいました。やっとCQを出し始めた局をとらえて、QSO成功。その後、もう1局QSOできました。空電も聞こえていましたし、風が強くなってきたこともあり、CL。
 あまりQSOできませんでしたが、バンド内で交信がないところではSメーターが1になってしまうののは、ノイズの少ない山岳移動ならではですね。

 さて、来た時のルートにしたがって下山。途中までは確かに来た時のルートだったはずが、気づくとルートから外れてしまいます。ふと、道らしい道にでて、来た時に通った場所にでるのですが、再び笹薮の中でルートを見失ってしまいます。しばらく笹藪を進んで急な崖に出てしまい、GPSで確認すると必要以上に下ってしまったようで、慌てて戻ったりしました。何度か転びそうにもなりましたが、踏ん張って転ばずに済みました。
 ようやく山道らしい道に出て、元の道を通って車まで戻ってくることができました。
 ザックを下すと、ザック全体に枯れた笹の葉や枝の破片、ポケットにもそのような笹薮のお土産がたくさん付いていました。
 不安度合いは別として、ここ最近の中で最もハードな藪漕ぎでした。
 

 



 

2017年6月5日月曜日

箱根三国山SOTA JA/KN-010(2017年6月4日(日))

 前日の山行きで結構くたびれてしまい、寝坊してしまいました。本当は長九郎にでもと思っていましたが、今日はもう、おとなしくしていようかとも思いましたが、結局箱根外輪山の三国山SOTA JA-KN-010に出かけました。この山は昨年も出かけましたので、勝手はわかっています。前回、6mSSBをピコ6Zで運用したのですが、1エリアに対するロケーションはあまり良くなくQSOがあまりできなかったことを思い出し、今回は21MHzでもと思ったもののなんとなく、テンションが上がらず、お手軽にFT-2Dとホイップの運用として荷物を軽くしました。
 
前回と同様スカイラインの駐車場に車を停めて、約1時間の山歩き。この道はほとんどが木陰で快適な道です。スカイラインを走る車やバイクの音さえ無ければ最高なのですが。

本日の運用風景
 
タモの先のHR770
 
11時過ぎに山頂に到着。タモにRH770を設置して、CQ。はじめに呼んで頂いたのは、富士サファリパーク内を走っているモービル局でした。のんびりしたQSOを続け、このブログを見ていただいている方ともつながり、C4FMでも2局QSOができました。12過ぎにCL。合計9QSOでした。
 来た道を戻り、無事帰宅。
 今度は、もう少しこの尾根道を歩いてみよう。

笠蓋山JA/SO-069と今山JA/SO-121(2017年6月5日(土))

 伊豆半島のSOTAの山として、長九郎岳と笠蓋山というのが気になっていました。長九郎岳はまあまあ有名ですが、笠蓋山というのは、あまり聞いたことも無く、なんか変な名前です。国土地理院の地図を見ると山頂に破線が通じており、道があることがわかります。でも、先週の山行きでこの破線はあまり当てにならないことが身をもってわかりました。ブログなどを検索してみると確かにいくつかの登山記録はあります。多くの方はこの山を単独で目指すのでは無く、周辺の山とのセットで出かけるようです。なぜか安良里から東に山道を登り林道に出て北側からアプローチする方法ばかり出てきます。私は、大田子から東に登り、林道を使わないルートの方が登りやすいのではないかと考え、登り口付近をストリートビユーなどで確認していました。一層、林道を歩いて行くことも考えましたが、これはあまりに距離が長くなりそうです。
 そんなことを考えているときにあるブログと出会いました。山登りというより藪漕ぎを専門としている人のブログです。この方のアドバイスを見ていると先週の山での経験からとてもうなずけるものがありました。この方の記録によると林道から山道に入るとところに車を停めて笠蓋山に行っています。しかも私が考えていたルートの一部も歩かれていますが、廃道と彼は認識しています。この記録は、既に5年以上前のものですが、そのとき廃道と認識されるのであれば、今はもっと悪い状態かもしれません。なによりも、現在の地図でも途中までしか道がないように書かれている林道が当時にはもう繋がっているというのです。改めていろいろな地図を見ましたが、繋がっていませんが航空写真を見ると確かに道は繋がっている様です。
 そこで今回、この林道まで車で行き、そこから笠蓋山の山頂を目指すことを計画しました。上手くいけば、大して時間はかからないはずです。しかし、林道が通行止めになっていることもあり得ますから、何人かの方が登っているルートも参考として準備しました。
 夜明け前に家を出るつもりでしたが、準備に時間を取られてしまい、家を出たのは6時少し前。目的の林道は、途中にキャンプ場があることから見つけやすく、迷うことも無く予定していたポイントに8時過ぎに到着しました。
 ここから山道があるはずなのですが、周囲は植林を切り倒したばかりの状態で山道の入り口がわかりません。

このあたりに登り口があるはず
 

地図と地形を見比べながら適当にはあるき始めました。すると道らしきものがあり、木に白いペイントが付けられていました。どうもこれがルートのようです。

白いペイント
 
しばらく進み、頂上が近くなってきていいるはずなのに、道は尾根をよけるようなルートをとりはじめました。いつの間にか白いペイントも見えません。どうも今いる道は破線で示された山道から外れてしまったようです。少し戻り、改めて木に付けられた白いペイントを追いかけました。ペイントは尾根伝に続いています。しかし、道らしき道ではありません。とにかく、このペイントを追いかけて前に進みました。すると木立の中に山頂らしき最も高いであるところに出ました。といっても別に周りと比べ、特別変わったことはありません。

山頂付近
 

破損してしまっているプレート
 
木に誰かのブログで見た山頂を示すプレートが付いていましたが、破損してしまっていました。また、別のプレートは地面に落ちていました。GPSで確認もしましたが、間違えなく山頂の様です。しかし、測量杭は見つかりません。しばらく周囲を歩いたのですが、見当たらないのです。
 とにかく、ここにお店を広げることとしました。まずは、6mのΔループを設置。

本日のシャック

 やはり、1エリア方向の聞こえは良くありません。それでもたくさんの方が出ているようで2エリアの移動局にお声がけ。ちゃんと電波が出ていることを確認し、CQ。2局に呼んでいただきましたが、後が続きません。Esスポやスキャッターも出ているようですが、私のところではあまりそれらを実感できません。また、移動局を見つけてQSO。ふと気づくと石垣島が強力に聞こえていましたので、これに応答。3回目でQSO。これで5局できましたので、6mはCL。せっかく7MHzのフルサイズDPを持ってきましたので、今日も木の間に張ってみました。この作業をしている時に意外と近くに測量杭があったのを発見しました。

杭発見!

 7.104MHz付近が空いていたので、ここでCQを出しましたが、全く応答なしです。諦めて21MHzに上がってみると、コンディションはよく、たくさんの局が聞こえていました。CQを出し始めた局を狙って応答し、4QSOできました。これで完全に店じまい。帰りは無事に来た道を戻ることができました。

 車に戻ったのは11時頃。せっかくここまで来たのだからと、この近くのSOTAの山である今山に登ろうと決めました。実は、はじめから今山に関する情報も少し集めていました。海に突き出した303mの山です。こういう低山はをなめてはいけないと知っていたのですが、やはり軽く考えていたんですね、今思うと。

 国土地理院の地図には、この山の付近にや山道はありませんが実際には山の周囲にハイキングコースがあるようです。誰かのブログでハイキングコースの途中から今山の頂上に行っているのを見ました。私はそれもハイキングコースの枝線として整備されているのだろうと勝手に思っていたのです。北側の安良里漁港付近からハイキングコースに入りました。

登山道への入り口

 整備された道ですが、あまり人は歩いていないようです。事実、最後まで誰とも会いませんでした。それでも海風に当たりながら快適な道です。案内看板もたくさんあります。

木漏れ日のある快適な道

 ところがコースの案内のどこにも今山山頂の表記が出てきません。枝分かれしている岬への距離などはちゃんと出てきます。1時間もあるき、コースのちょうど半分まで来たところで、やはり山頂への道は無いのではないかとという結論に達しました。地図をよく見ると、今私のいる場所から頂上を目指せば等高線の状態からしても一番適切に見えます。以前見た誰かのブログに記載されていた奇跡もこのあたりから登っていたように思いました。覚悟を決めて地図とGPSを頼りに道なき道を直登開始。ところが、このあたり、人工的に作られた石積みの後が所々に見られます。かつて建物があったのでしょうか?そのエリアを抜け、少し勾配がきつくなったところあたりには倒木がたくさん追い重なり、行く手を阻みます、回避できず、倒木の上を乗り越えて進みます。

倒木だらけ

 ほんとうは、目印を付けておきたいとは思いましたが、適当なものが無かったため、とにかくまめに振り返って、地形や特徴的なものを記憶するように努めました。
 程なくして山頂に到着。今度は立派な杭が設置されていました。頂上は狭く、木立に覆われて、眺望はありません。この時既に13時半位、思ったよりも時間がかかってしまいました。

今山山頂での運用
 
7MHzのワイヤーDPを張るには少しスペースも足りない(高ささえ気にしなければ張れるでしょう)ように思いましたので、スタンドに430MHzのホイップ(RH770)を付けてお手軽にCQ。なんとかFMで4QSOできました。途中でっかくお声がけいただいた移動中のWRK局とのQSO中には違法局のQRMに悩まされました。やはり土曜日は駄目ですね。「なんか変なの入ってきていねぇ」「うん、こっちにも入っている」なんて言っています。本来は積極的に使って、ここがアマチュアバンドであることを知ってもらう必要がありますね。
 最後に駄目押しでSSBでCQ。1局とQSOできました。
 既に14時半。お昼を食べていなかったので、お湯を沸かし、カップラーメンの昼食。ところが風が強くてなかなかお湯が沸かず、ラーメンを食べて片づけて、山頂を出発したのは15時を少し過ぎた頃でした。再び、道無き道を下り、元のハイキングコースに戻りました。今回はあまり迷うこと無く元の場所に戻れました。ほとんどGPSに頼らず降りれましたが、それでも自分が考えていたよりも早くにハイキングコースに出ることができてしまい、危うくハイキングコースを横断して、さらに下に行くところでした。
 来た道をひたすら戻り、4時頃に車に到着。渋滞にもあわずに無事帰宅しました。
 今回の山行きでは、他の登山者と誰ひとりあいませんでした。
 それとやはり、低い山をなめてはいけない。

<追記>
 帰宅後改めて他の人のブログ等を検索してみました。やはり、私の通ったところあたりがルートだったようです。周遊コースを逆向きに歩けば歩く距離も短く、看板も見つけられたのかもしれません。それでもやはり整備された道があるわけではないようです。