2018年11月18日日曜日

従来コールでも(2018年11月17日(土))

 お昼過ぎに、家に戻り、昼食を取りました。十分QSOしたので、満足したはずですが、何かが足りない。そう、やはり従来のコールサインでQSOをしたい、と思い、14時過ぎに湯河原の星が山公園に出かけました。車にはIC706が積んでありますから、この無線機で50W運用が出来ます。(別に出力はそんなにいりませんが) 5エレ八木をふみたて君で上げて、運用を開始しようとしましたが、なぜか何も聞こえません。FT-817につなぎ直すとたくさんの局が聞こえます。どうも無線機の後に入っているオートアンテナチューナーが悪さしているようです。直結してしまえば良いのですが、結構面倒なので、再びFT-817で運用することにしました。これならエンジンも停止しておけます。
 今度は、徹底的に呼びに回りました。暗くなるまでに13QSO。1stQSOの方が多く、楽しむことが出来ました。
 (写真撮り忘れた!)

十国峠から144MHzSSB(2018年11月17日(土))

 天気予報が変わって天候が良くなった土曜日ですが、なんだか今週は疲れてしまい、土曜日の朝、ゆっくり寝てしまいました。
 先週、高山で144MHzSSBでたくさんのQSOが出来たことに気を良くして、今週も泉州サバイバルコンテスト期間であるとから、再び144MHzSSBを運用しようとSOTAは諦めて十国峠に向かいました。折角だからと以前屋根の上に上げていたダイヤモンドの5エレを倉庫から出してきて持って行くことにしました。
 このアンテナをいつもより大きめの三脚に取り付けようとしたのですが、片側に重さが偏るため、雲台毎少しずれてしまいます。三脚の足の長さを調整することで垂直を維持しましたが、これではアンテナを簡単に回せません。まあ、それでもいいかとFT-817につないで運用開始。ところが秋周波数が見つからないくらいびっしり埋まっています。まるで7MHzみたいです。普通は使用しない20KHzステップの場所も使用されています。


 なんとか、空きを見つけ、昔のコールでCQ開始。直ぐにコールバックがあり、QSOスタート。切れ目無くどんどん呼ばれます。一度に5局以上呼ばれてコールがとれません。「ラストレター〇の局どうぞ!」と言っても3局も呼んできます。
 FT-817は144MHzと430MHzでは耳も悪いし、パワーも5Wですから今ひとつかと思っていましたが、とんでもありません。ほとんど59/59のQSOです。弱い遠くの局を取りたいのですが、とてもそんな状態ではありません。おそらく何度も呼んでいただき諦めてしまった局もたくさんいたのでは無いかと思います。

 そんなQSOをしていると、目の前でアンテナを設置し始めた方がいました。何とJP2BSJ局。先日もダイラボウで運用している時に彼がやってきて、しばし無線談義に花を咲かせました。今回も彼はこちらに挨拶に来てくれましたが、切れ目のないQSOで話をすることが出来ませんでした。
 ようやく、途切れたので、彼と談笑。陽が出ている気持ちのいい原っぱで楽しい移動運用談義でした。
 アンテナを西に向け再びCQ。今度は1エリアと2エリア両方から声がかかります。
 
 結局、お昼までに53QSOでした。

 144MHzSSBには、マイクコントロール局などがいる独特のQSOスタイルがあり、私はそれが好きではないのですが、今回そのようなQSOは全く聞かれず、むしろ7MHzなどよりもよほどまともでマナーの良いQSOばかりでした。

2018年11月15日木曜日

SO-065 高山へ(2018年11月11日(日))


 前回、出かけたもののトライアスロンの大会をやっていたために運用を諦めた、高山(SOTA JA/SO-065)に出かけました。本当はもっと朝早くに出かけるべきなのですが、昨晩岐阜から車で帰ってきたため、朝早くには起きれませんでした。結局、8時くらいに家を出て、10時過ぎに現地駐車場着。ここから30分程度の歩きです。公園として十分に整備されていますが、ゼイゼイと息は荒くなります。それでもあっという間に山頂に到着。ここは広く開けており、よく整備されている山頂です。数組の家族が遊んでいましたが、この広さからすればガラガラの状態です。どこの木の間にDPを設置するのがよいか、周囲の人に迷惑とならないことにも配慮しながら検討し、いつものワイヤーDPを張りました。今回、なぜかSWRが高く、同調点周波数が高いところに行ってしまっているため、調整に時間がかかってしまいました。こんな遅い時間では、7MHzのコンディションはもう悪いかと思いましたが、意外とよく聞こえます。


 早速7.154MHz付近が空いていたため、ここでCQ。ツイッターにもアップすると直ぐにRQOさんから応答がありました。その後もぼちぼちと応答があり、SOTA仲間からもたくさん声がかかりました。12時を過ぎたし、4局以上QSOできたから、そろそろCLかとも思いましたが、クラスタにあげていただき、また呼ばれるようになり、結局15局QSOできました。

 せっかく見晴らしのいいところなので、430でもと思い、場所を変え、たくさん空いていたテーブルの一つを陣取り、ホイップアンテナ(RH770)をケーブルキャッチャーに設置しました。それでいながら、まずはハンディー機直付けのホイップで1200MHzを運用し、2QSO。その後FT-817で430MHzのFMで4QSO。その中で泉州サバイバルコンテストが始まっていることを知り、144MHzSSBにQRV。せっかくだからポイントの高い、1エリアのサンドイッチコールでQRVしました。

 
 CQを出していたおなじみ局に応答し、その後自らCQ。交信した何局かには、「もしかしてVVHさんですか?」とバレバレでした。結局、9QSO。

 以前、144MHzのSSBにはまりそうになったことがありましたが、マイクコントロール等が登場する独特のスタイルが好きになれずに引いてしまいましたが、今回は全くそのような変な交信はなく、快適にQSOすることができました。

 SOTAとしては、お手軽でよい山です。今度は、3.5MHzに挑戦してみようかしらん。

不発弾の池田山(2018年11月10日(土))


 土曜日に妻の実家岐阜県大垣市で法事があったため、大垣に前泊しました。法事はお昼前で終わり、車で帰るため、帰る前にSOTAをしようと企んでいました。もちろんその計画を妻にも話しておき、了解を得ていました。

 比較的安易に行けて、それでいてロケーションがよく、確実にQSOができそうなところとして、池田山を選びました。この山は妻の実家から比較的近くで、濃尾平野が見渡せ、無線関連では有名なユーチューバーさんがよくここでテスト運用をしているところです。夜景や素晴らしく、夜のデートコースとも聞いていました。山頂直下まで車道があるようです。楽ちんなSOTAができそうです。
 
 私は金曜日の仕事帰りに直接電車で大垣に向かいましたが、荷物は妻が車で運んでくれました。それでも大荷物にするのではなく、144、430、1200のFMを長めのホイップアンテナでQRVするだけの軽量の装備としました。といっても直前になり、430の5エレと三脚は荷物に追加しました。靴もあえて、登山靴は用意しませんでした。


 当日予定通り、お昼までに法事は終わったのですが、片付けをしたり、親戚と昼食をとったり、お寺にお参りに行ったりしているうちに15時近くになってしまいました。妻に池田山山頂まで車で送ってもらおうとしましたが、ナビの表示では意外と時間がかかるようです。細い道を登っていくと確かに思っていたよりも時間がかかります。そして、頂上近くで道が閉鎖されており、直下まで車で行くことができませんでした。駐車可能なところから山道を歩いて登ることになり、妻と一緒に歩き始めたのですが、およそ15分程度歩き、全行程の半分くらい来たところで、太陽が西の山に沈もうとしていました。少し迷ったのですが、今回は諦めて引き返すことに。少し高度を稼げば、25m圏内に入ったのですが、妻も私もいい加減な装備でしたから、引き返す判断をしました。それでも見晴らしのよいところに椅子とテーブルがあったので、DJ-G7を引っ張り出して1200MHzでCQ。直ぐに地元に近き大垣市内のOMから応答があり、QSO成立。QRZをだしても続かなかったため、もう一度だけCQを出して、店じまいとしました。

 
 少し、不発弾でしたが、きれいな紅葉を妻と見ることができたので、無駄な時間ではなかったです。暗くなってしまった道を車で下っていると、結構たくさんの車が登ってきます。そうです。土曜日の夜、おそらく1週間で一番夜景を見にくる人がいる時間がこれから始まるところのようでした。

 

2018年11月8日木曜日

雨の仏果山(2018年11月4日(日))


 土曜日は、ボランティアのような行事があり、無線はできませんでしたので、日曜日に期待が高まります。伊豆半島の残りのSOTA山に行こうと思っていましたが、なんと日曜日静岡県内は終日雨予報。先日運用できなかった高山にでも行って雨でも運用しようかと思っていましたが、神奈川県内の天気予報は夕方から雨であるものの、お昼過ぎまでは持ちそうです。それでは、神奈川県内の山に行こうかと考えはじめ、決めたのが昨年も運用した仏果山です。昨年の記憶をたどると、登山そのものは特に厳しいこともなく、1時間と少しで山頂に行けたと思います。また、6mのSSBを運用し、結構たくさん呼んでもらえたと思います。展望塔があり、前回はそこからの運用はしませんでしたが、あそこから1200を運用したら、結構いけそうです。そんなことを考え、とりあえず、運用する周波数を21MHzと1200MHzに絞りました。50MHzは飽きられそうだし、例えコンディションが悪くても21MHzなら1エリアの局が呼んでくれると思ったからです。同じように1200MHzもいけると考えました。

もう一つ、記憶していることは、登山口近くにヤマビルに対する警告があり、ヒルを避けるためのスプレーが数本置かれていたことです。そういえば、昨年ゾンビ映画の主人公のようにヒルに悩まされた雨乞山はこの近くです。今の時期にもヒルはいるのかしらん?

出かける前にもう一度周辺の降雨予測を見ていると9時頃に一度通り雨のように降雨があるようです。その程度の雨は覚悟して、ツェルトをしっかり用意して、出かけることとしました。

小田原道路をのんびりと走っていると430MHzのメインで私のコールを呼ぶ局がいます。NJN局が私のツイートとAPRSの位置情報を見て声をかけてきてくれました。いつも山の上から慌ただしい交信しかしていませんでしたが、今回は登り口の駐車場までずっとおしゃべりにお付き合いしていただいちゃいました。駐車場に車を停めNJN局とのQSOを終わるとWIF局が声をかけてきてくれました。
 
 
駐車場に私のほかには1台しか停まっておらず、のんびりと準備を整え、07:30登山開始。思っていたよりも外はひんやりとしていて、はじめから上着を着てスタートです。さすがにこの道は整備されており、昨年同じコースでも登っていますから道を間違えることはなさそうです。それでも去年より息が苦しい感じがして、上着もザックにくくりつけました。これは以外と時間がかかるかもと少々不安になりました。

もう一つ、予定外であったのは、ヒル対策です。昨年は前述の登り口近くのヒルの警告表示のところにスプレーがたくさん置かれており、それを足下に散布して登りましたが、今年はスプレーが2本しかなく、しかもほとんどカラの状態でここで散布することができませんでした。確か車の中に「ヤマビルファイター」が載っていたので、タダのものをあてにせず、自ら対策すべきでした。
 
 程なくして、小さな水滴が顔にあたるようになりました。雨が降り始めているのです。さて、カッパを着るべきかどうか?迷ってしまいましたが、そのまま前進。散々迷ってカッパを着た途端に雨がやむことはよくあることです。しかし、本格的にぬれる前に着るべきです。
 
 そんなことをツイートしていたらNJN局が最新の気象情報を送ってくれました。こういうのは助かります。どうやら当初思っていたよりも雨は多く降りそうです。
 

 
 しかし、結局は霧雨のような状態で頂上まで歩いてくることができました。結局1時間20分。それほど遅くはなかったようです。頂上は誰もいません。どうやってアンテナを張るか考えているうちに雨が強くなってきました。急いで山頂に付近にいくつかあるテーブルの上にロープを張り、ツェルトを設置しました。ツエルトの中で荷物を出してアンテナを21MHzのワイヤーDPを張ろうと準備しているときに同軸ケーブルを忘れてきたこと気づきました。いつもある程度の荷物をまとめてタッパに入れてあるのですが、前回、同軸だけ別にしてしまったのです。それを覚えていて今回忘れないように同軸を手にもった記憶はあるのですが、ザックにパッキングしたときに同軸を入れた記憶がありません。ザックの中をいくら探してもないのです。ホイップアンテナをクリップ止めするための細い同軸はありますし、いくつかの変換コネクターもありますが、どう組み合わせても接続できない状態です。ワニ口クリップがありましたので、強引につないでしまおうかとも思いましたが、雨の中ではそこまでやる気は起こりませんでした。潔く諦め、1200MHzでなんとか4局を目指すことにしました。でも、アンテナは少し長めのホイップだけです。
 
 

 展望タワーの上に登れば、ロケーションとしては格段によくなるのですが、もともと高所が苦手で階段となっている鉄板も雨で滑ります。一度は登りかけたのですが、中止。結局ツェルトの入り口付近にDJ-G7とそれに長めのホイップを直付けして、運用しました。それでもなんとか6QSOを達成。相変わらず雨が降り続いているのでCL。もう少し待てばいったん雨はやみそうですが、なによりも同軸もないので潔くあきらめました。カッパを着て撤収作業をしていると、何組かのパーティーが展望タワーの下で雨宿りをしながら、食事などをしていました。みんな雨にもまけずだなぁ~
 
 完全な雨の装備で下山をしていると何組かのパーティーとすれ違います。結構人気の山なんですね。距離的に中間地点くらいまで下ると雨がずいぶん小降りになってきたため、カッパを脱いで歩きました。濡れた石に滑って転ぶこともなく、無事に下山。

 ちょうどお昼ですが、何も食べていなかったので、どこかお店に入って昼食を食べようと考えているうちに以前から小田原厚木線の上から「インド食堂」と書かれた看板が気になっていたので、そこに向かうこととしました。車を走らせていると。再びNJN局からお声がかかり、食堂まで、そして食事のあとも電波の届く限り(真鶴くらいまで)、お相手いただきました(感謝)。
 
 さまざまなアクシデントがある山行きでしたが、1200MHzで6局もできましたし
、雨とはいえ、きれいな山の中を歩けて満足です。心配していたヒルとも出会いませんでした。(途中何度かズボンや靴の裏などを確認していました。)


 ところで、今回2つ新しいアイテムを投入しました。

一つは、ズボンです。これまで冬用の厚手の生地のズボンは持っておらず、薄手の生地のズボンにインナーで調整していました。今回、厚手といわれるズボンを購入して入っていったのですが、生地そのものを触ってもそれほど厚い気がしませんでした。しかし、実際にはいてみると保温性が高く、今回は暑すぎるぐらいでした。さすがです。

もう一つは、格安SIMで復活させたDOCOMO系のモバイルルーターです。私の使っているAUは、頂上付近で非常に接続が不安定になることが多く、先日DOCOMO系のipadを持って行ったら良好で会ったことから、今回から投入しました。山頂のみで使用しましたが、AU系とDOCOMO系の両方を使用できることで、山頂での安定性は高まります。

次回の山行きが楽しみになりました。

 

C4FM-RCで西伊豆(2018年10月28日(日))


 月に一度のC4FMロールコールのお手伝いで、今回は西伊豆に出かけました。車から運用することも考えたのですが、天気もよいので高台に歩いてあがり、運用することとしました。

 いつものように144MHzを担当していましたが、あまり参加局が多くないので、途中から430MHzも担当。全部で、16局に呼んでいただけました。撤収をしているときにつけっぱなしにしていた特小から山岳移動局のCQが入感。2度目のコールでQSO成立。本当に面白いです10mW。後でわかったのですが、数年前私はこの方と達磨山でお会いしていたようです。

 車に戻り29MHzでもCQ。1局にお相手いただけました。

 なかなか楽しむことができた一日でした。

星が山から1200MHz(2018年10月27日(土))


せっかくの土曜日なのに、雨。遅れている仕事をかたづけろ!という神様からの指示だと思い、家で片付けや仕事をしていました。しかし、お昼間には雨は上がり、陽が出てきました。そうなるともう我慢できません。
SOTAは無理だけど、どこかに移動したい。簡単に車で行けてできれば、そう1200MHzを運用してみたい。
先週のエキサイティングなQSO以来、やはりビームアンテナを使ってみたいと思い、いろいろ調べていたが手頃なビームアンテナが見つからない状態でした。そう言えれば我が家には1200MHzの18エレループがあります。近くのOMさんからもらったもので、一度、十国峠に持って行って使えることを確認したが、それ以来使用していませんでした。どうせ車で移動するのだから、大きなアンテナでも支障はありません。三脚も何年も使っていない昔のビデオ用三脚を出してきて積み込みました。湯河原の星が山公園のいつものポイントに車を止めて、アンテナをセッティング。取り付けられると思い、持っていたXマウントでは上手く取り付けられず、結局雲台にPロープでループアンテナのブームを縛り付けるという荒技手で対応してしまいました。ツイッターで状況をUPすると、NCT局が近くの高台に迎撃のため出動してくれるといいます。しばらく、CQを出していたが、応答はありませんでした。やはり駄目なのかと思っていたら、突然NCT局から呼ばれた!今回はNCT局がホイップであるとのことですが、しっかり聞こえます。しかしアンテナを少し動かしただけで、聞こえなくなってしまいます。シビアだが面白い。
 
 

 このあと、430MHzのメインで畑から他の局を呼ぶUPL局の声が聞こえたのでそのことをツイッターでつぶやくと、私を呼んできてくれました。

 結局、1200MHzのFM:2局、430MHzのFM:1局、29MHzのFM:5局QSO出来て大満足。21MHzや18MHzもホイップで出ようかと思っていましたが、すっかりご機嫌になり、あたりも暗くなり始めたのでCLとなりました。

2018年11月6日火曜日

快適!位牌岳(2018年10月21日(日))

 愛鷹山山系の位牌岳は、これまでSOTAででかけた山の中でBEST3に入るお気に入りの山です。しかし、片道3時間以上歩くので、山に素人の私はどうしても体力や天候を気にしてしまいます。今年も、そろそろ行きたいなぁ~と思いいながらも、天候や自分体力を考えながら、なかなか実行に移せずにいました。いよいよ、行ってみるか!と思ったもののできるだけ装備を軽くして体力の消費を抑えたいと思いました。
 そこで、こういう時のために買ったNTS-620とDJ-G7、それに特小機に絞り、アンテナもポケットダイポールにしました。最後まで「6mのΔループを持って行こうか?山頂は広いから21MHzもやりたいなぁ」などと思っていたのですが、スリム化に徹しました。しかし荷物を持ってみると意外と重たい。結局、LOG用のタブレットなどがそれなりの重さとなっているようです。

 朝7時半に前回と同じ森林公園の駐車場に到着。ここから池ノ平を通り、尾根道のルートで山頂を目指します。駐車場には1台しか車は停まっておらず、池ノ平を超えても全く他の人に出会いませんでした。
 天気は上々で池ノ平手前から見下ろす駿河湾の景色もなかなか良い景色が広がります。

 
 
私が大好きな尾根道をとことこ歩き、高度を上げていきます。昨日の馬夫石に比べれば、道がしっかりしていて、景色も良く、既に歩いたことのあるルートですから、実に快適です。
 しかし、この道は長いと知りながらも、まだ山頂下のブナ林地帯に着かないのかと、何度もGPSで位置を確認ししてしまいました。今回はラジオを聞きながら歩いていましたが、時報を3回も聞いてしまうと、なんだか体力が落ちて、ペースが相当遅くなっているのではないかとすこし焦りました。
 そんな気分を変えるため、特小のL3チャンネルも合わせて聞きながら歩きました。日曜日なのに仕事で使っている交信が頻繁に聞こえてきます。

 
 
やがてブナ林の地帯に入り、いよいよ尾根道に到達。頂上までの間に1人だけ登山者とすれ違いましたが、山頂は誰もいませんでした。

 

 以前登った時に団体さんがやってきてたくさんの人が山地でお弁当を広げていた記憶があったため、山頂の直近を避けた場所にちょうどいい枯れ木を見付け、それを利用して6mのDPを上げました。それにしても約3時間40分もかかってしまいました。

 


 11:30~12:15位までCQを出して、のんびりQSOをしていました。しかし、お昼に時刻なので思ったほど呼ばれなかったので、ちょうど途切れたところで店じまいをして、DJ-G7手持ちと付属のホイップアンテナでCQ。1局とQSO。その後、ツイッターでお互い移動していること知っていたNCT局がビームを定めてコールしてきてくれました。少し前から、CQを出していることを知らせていましたが、なかなか繋がらず、諦めかけていたのですが、59で入感。移動先から5エレループで狙ってくれたのです。QSOを終えると、直ぐにまた、コールがありました。なんとSOTA移動のFDT局が読んできてくれました。1200MHzでS2Sです。15エレ八木を手持ちで運用とのことで、少しずれると聞こえなくなる言うスリリングなQSOでしたが、なんとも1200MHzらしい感じです。NCT局もそうですが、ビームアンテナを使っていると、少しずれただけでも全く聞こえなくなってしまうようです。
 なんだかエキサイティングな1200MHzの交信が出来て大満足でした。のんびりとおにぎりを食べて、撤収。13時には下山を開始しました。
 この間、何組かの登山者が山頂を訪れましたが、団体さんが来ることは無く、比較的空いている山頂の状態が続きました。
 同じ道を使って下山。ブナ林地帯では意外と道に迷いやすいと前回は思っていましたが、今回はなんなく通過。下りも楽しい道ではあるものの、まだ池の平に付かないのかな?とGPSを見てしまいました。この下りの道では数組の登山者とすれ違いました。午後に入っているので、時間的に大丈夫なのかと少し心配になってしまいますが、みなさん私の様に歩くのは遅くないのでしょう。
 下りは、やはり足腰に響きます。池の平で少しやすんでから駐車場に下っていきましたが、この間、2組の登山者に抜かれてしまいました。それでも無事に下山完了。下山も3時間弱かけてしまいました。
 
 やっぱり、位牌岳は楽しい山です。それに今回は1200MHzにすっかり魅力を感じてしまいました。

馬夫石へ(2018年10月20日(土))


 伊豆半島のSOTA山で残っている4カ所は、みんな登山道がはっきりしないものばかり。その中でもJA/SO-092はヤマレコで数件の記録があり、「激藪の隙間より」で有名なあの方も登っている模様です。それでは、とりあえず情報が最も多い、このJA/SO-092か出かけることにしました。今回は、自分の備忘録も兼ねて、長文です。

いろいろな記録を見ているうちに、このJA/SO-092は、馬夫石と呼ばれているポイントであることがわかりました。

 この山頂そのものに通じる登山道は地図にありませんが、このすぐ近くを通る稜線には登山道に表示があり、ここを通過する人の中で一部の人が少し足を伸ばしてこのピークを確認しているようです。

 この稜線をたどるのが最も確実なのですが、それではずいぶん距離があり、時間がかかりそうです。このピークだけを目指すための別ルートとして、北側の部落から山頂方向に伸びる道をたどることが考えられます。「激藪の隙間より」の筆者も馬夫石だけを目指し、そのルートをたどっています。また、比較的最近、同ルートを歩いている人の記録がヤマレコにありました。

 これら2つの情報から、次のことがわかりました。

     前述のルートは以前鉱山があった道を利用して上るルートである。

     今でも鉱山の名残、トロッコや廃棄された重機などが放置されている。

     鉱山事務所前までは車で入ることができ、駐車スペースがある。

     駐車スペースから先にも道は続いているが、どうもそれは違う方向に行ってしまう。

     駐車スペースからは廃道を上たどる。

     尾根付近には地図には記載されていない林道がある。

 私は一人で出かけることや、夜もそれほど怖くないのですが、どうも、廃屋など人工的の構造物が忽然と姿を現すのは昼間でも好きになれません。少し気持ちが重くなりましたが、とにかくこのルートで行くことにしました。

 土曜日の朝4時頃家を出て、一路、鉱山の事務所跡の前駐車場を目指しました。以外と早く、迷うことなく駐車場に到着。いつ廃業したのかは知りませんが、プレハブの事務所や倉庫などが今でも建っています。
 
 
 「これが行ってはいけない道だな!」と予習してきたためゆとりをもって確認できました。確か私の行く道は、沢を横断しなくてはいけないはず…ありました、ありました、そして渡れるところを示すようにピンク色のリボンまで。これを見つけて喜んで、リボンを追いました。リボンに導かれて小さな沢を歩き、少しづつ高度を上げて行きましたが、ふと、「鉱山があったところの廃道にしては、ずいぶん狭い道だな」などと疑問はもったものの、そのまま歩き続けてしまいました。歩き始めるときには一度GPSで方向を確認していましたが、その後はばく進してしまいました。いつの間にかリボンはなくなり、沢も急な斜面になりました。ここでようやく道を間違えたことに気づきました。

 元の道を下り、谷が広くなったあたりで、ヤマレコの足跡を目指して道なき道を横切り、このあたりが正規の道なのかと立ち止まってあたりを見回すと、コンクリートの電柱が立っているのが見えました。その方向に歩いて行くと、一段下がったところに、コンクリートで舗装されていたであろう明らかに車が通れそうな道幅の廃道がありました。どうしてこれをはじめから見つけられなかったのか、自分自身を疑いました。その道の下方は私が車を止めた方に続いており、車からたいした距離ではありません。
 
 この道に沿って登っていきます。所々に電柱も建っており、電線もついています。コンクリートはガタガタになってしまっており、それでいて結構きつい勾配があるため、歩いていて、決して楽ではありません。

 ひび割れたコンクリートの間から、細い木が育ってしまっているところもあり、そんな木をよけて歩こうとすると、蜘蛛の巣に引っかかります。ここのあたりの蜘蛛の巣ですが、なぜかやたらと糸の強度が強く、顔についてしまうとなかなか払ってもとれません。そんなことをしているうちにいくつかの建物がある場所に出ました。そこには置き去りにされた貨車というのか機関車トーマスに出てきそうな小さな貨車が放置されていました。

 
 

 さらにその奥へと足を進めると道は細くなり、谷の中に続く細い道になってゆきます。倒木が数カ所にあり、これを避けているうちにその道もはっきりわからなくなってしまいました。ヤマレコの足跡を見る限り、とにかくこの谷にそって登るようですから、安全なルートを探しながら、谷を登っていきました。ところがしばらく歩くと谷が狭くなり、しかも切断された木々がたくさん放置されている場所に行き着き、そこからは適切なルートを見いだせなくなってしまいました。立ち止まって、じっとあたりを見回して上れそうな場所を探しましたが、なかなかルートが見いだせません。そんなときふと築気づきました。どうもこのすぐ上方に広い道がありそうだ!ということを。なんとかその道まで這い上がろう!
 
 
 破砕された木が積み重なっているところを歩くのは危険なので、草が茂っているところで登れそうなところを探しだして、なんとかそこを登りました。そこには未舗装とはいえ車が通れるような林道でした。これが「激藪の隙間より」の作者が書いていた林道なのか、と思いつつ、山頂の方向に続く林道を歩き始めました。ところがしばらく行くと、どうも林道の向かう方向と山頂の方向というのか山の稜線の方向が違うようです。改めて、ヤマレコの足跡を確認すると、足跡は、途中で林道を離れ、山の稜線に行っています。足跡が林道を離れたと思われる場所まで引き返し、尾根まで上がれそうな場所を探しました。しかし、どう見ても簡単に尾道に上がれそうな場所はありません。尾根に上がれるところを探してとうとう林道に出たところまで戻ってしまいました。「もしかして」と林道をさらに歩いて逆方向に。すると見た感じでは尾根と林道の距離が10m程度ではないかという状況になってきました。しかし尾根に向かっては急斜面の崖で登れません。さらにしばらく歩くと、ついに見つけました。尾根と思われるところと林道の高さの差が3m程度でしかも人の足跡があるところが。



 当然ここを登ろうとしますが、つかまれるところもなく、足も滑ります。このとき、私は自分がチビで短足であることを恨みました。おそらく手や足がもう少し長ければ簡単に登れたのかもしれません。一度とりついて、見たものの戻り、こういうところで事故が起きるのだろうな?と思いながらも再トライ。なんとか登ることができました。そこには思った通り、きちんとした登山道がありました。尾根道に出たのです。この道ですが山頂とは逆方向にはどんどん下っています。もしやと思い、この道を山頂とは逆の方向に少し下ってみました。50mも歩くと、思った通り、林道とこの山頂の間をもっと楽に行き来できる箇所がちゃんとありました。ここを登ればよかったのです。でも、これで帰りは安心です。

 今までの不安や歩きにくさが嘘のように快適に足を進めることができました。ふと、私が歩いてきた斜面の反対側を見ると反対側にもなんと尾根道のすぐ下に林道が通っています。なんだこれは?とにかく、この尾根道をひたすら歩き続けると、急斜面で道がはっきりしない場所に出ました。しかもその左側にはこれまた車が通れそうな幅の道があります。どちらに行くべきか?方向的には広い道でも良さそうですが。とにかくこの急斜面を一度上がってみようと思い、登り切ってみました。そこはちょうど尾根道の分岐点になっており、登山道を示す黄色い杭も打ってありました。
 再び快適に尾根道を進行。一つのピークを越え、下るとおそらく先ほどの広い道の続きと思われる道がすぐ横を併走している場所に出ました。どうやら、この区間については、広い道を行った方がピークを避けて平坦に進むことができたのかもしれません。引き続き尾根道を進行。
 
 ほどなくして馬夫石との分岐箇所に到着。ここからは道はないと思いましたが、なんとなく道があり、色の違うテープがつけられていました。テープを信じて進んでいくと、馬夫石のピークに到着。三角点の杭と簡単な表示が出迎えてくれました。


 
山頂は予想通り狭い場所でしたが、山頂に続く緩やかな坂道に沿ってワイヤーダイポールが張れそうです。周りは木々に覆われ、展望はよくないのですが、木々の間から見える景色を見ていると、確かに周囲に比べこの場所が高く、意外と見通しがよいことがわかります。

 
 


山頂の三角点付近に生えている木にロープを結びそこを片側の端として、7MHzのワイヤーDPを設置しました。給電点も木の枝からロープで吊り、途中のワイヤーも細いこの枝のYの時のところに乗せてしまうといういい加減なものです。それでもFT-817SWRメータが1つだけしか触れないところまで追い込むことができました。
 
 7MHzのコンディションは上々でたくさんのQSOが聞こえてきます。それでも予定していた7.154は、空いていましたので、ここでCQCQをだしながら、ツイッターで案内を出しました。すぐに1局応答があり、QSOしている間にツイッターでUPL局が私の波を確認しているとの返答が来ました。QRZを出すとUPL局に加えRQO局の声も聞こえてきました。両局とも大変強力に入感。私の波もそれなりの飛んでいるようです。さらに数局とQSO。いったん呼ばれなくなってしまったので、CQマシーンを使ってCQを連発。するとまた呼ばれはじめ、切れめなく呼ばれてしまい、あっという間に29局とQSOこのなかには、よく読んでいただけるSOTAの仲間がたくさん含まれていたことが私にとっては大変うれしいことでした。

 十分満足したのですが、一応この場所の飛びを知るためにRH770を木の枝にクリップ止めして144MHzに上がり、SSBCQを出しましたが、応答なし。CQを出していた局に応答して、1QSO。430のSSBでもCQを出してみましたが、応答なし。今度はFMむ切り替えましたが応答なし。やはり土曜日はダントラの違法局が運用していて、駄目ですね。ねばればQSOできたかもしれませんが。

 もう一度144MHzに戻りFMCQを出して3局に応答いただきました。最後にQSOしたXMH局は静岡に住むYL局でSOTAの運用もしている局です。以前、私がSOTAの運用しているときにQSOしていただき、今年のハムフェアでもお会いした方です。彼女もこのSO-092を目指したことがあるが、ピークに到達できずに引き返したことがあるとのことで、山談義に花が咲いてしまいました。

 大満足して、昼食をとり、店じまいをして、登ってきた道をピストンで下山しました。下山は快適に進みましたが、見たことのない鉄塔が出現し、来るときに急勾配を登ったところに登山道の交差点があった場所を曲がり損ねたことに気づき、すぐに引き返しました。登りで尾根道にでるためによじ登った崖も、確かめておいた安全な道を通って林道に降りることができました。


 さて、問題はこの林道から登ってきた谷に降りることです。再び上から見てルートを探したのですが、どうしてもよいルートが見つかりません。結局、登ったときと同じルートでここを通過しました。その後は、ひたすら来た道を戻りました。最後の駐車場を見えるくらいの場所は、私は道をまちがえたために通っていない廃道部分をとおり、無事に駐車場に出ました。下ってみるとどうしてこの道に気づかなかったのであろうと不思議に思えるほど、道幅の広い道なのですが、草がたくさん生え、駐車場前には沢があるため、駐車場側からは気づき難い道です。廃道の最後の方にもやたらと蜘蛛の巣がたくさんあり、それをストックで避けながら進んだつもりでしたが、顔にたくさん蜘蛛の巣がつき、駐車場に着いたときにはめがねに蜘蛛の巣がまとまって張り付いているという始末でした。

 帰ってきてみると、谷から林道にあがる箇所以外は、特別に危険な場所もなく、それほど難しいルートではなかったと思えます。しかし、地図にある道がなかったり、地図に記載されていない林道等が多数あり、迷いやすい場所です。今度は、多少時間がかかっても尾根伝いに歩くルートで出かけたら、快適なのではないかと思います。当然今回、山では誰ともでいませんでした。ところで、廃鉱山の残置物は永遠にあのままなのでしょうか?環境を考えたら、撤去されることが必要だと思うのですが。

 駐車場から車を走らせたら、すぐに大粒の雨が降ってきました。さっきまでいい天気だったのに。実にいいタイミングでした。