2017年6月5日月曜日

笠蓋山JA/SO-069と今山JA/SO-121(2017年6月5日(土))

 伊豆半島のSOTAの山として、長九郎岳と笠蓋山というのが気になっていました。長九郎岳はまあまあ有名ですが、笠蓋山というのは、あまり聞いたことも無く、なんか変な名前です。国土地理院の地図を見ると山頂に破線が通じており、道があることがわかります。でも、先週の山行きでこの破線はあまり当てにならないことが身をもってわかりました。ブログなどを検索してみると確かにいくつかの登山記録はあります。多くの方はこの山を単独で目指すのでは無く、周辺の山とのセットで出かけるようです。なぜか安良里から東に山道を登り林道に出て北側からアプローチする方法ばかり出てきます。私は、大田子から東に登り、林道を使わないルートの方が登りやすいのではないかと考え、登り口付近をストリートビユーなどで確認していました。一層、林道を歩いて行くことも考えましたが、これはあまりに距離が長くなりそうです。
 そんなことを考えているときにあるブログと出会いました。山登りというより藪漕ぎを専門としている人のブログです。この方のアドバイスを見ていると先週の山での経験からとてもうなずけるものがありました。この方の記録によると林道から山道に入るとところに車を停めて笠蓋山に行っています。しかも私が考えていたルートの一部も歩かれていますが、廃道と彼は認識しています。この記録は、既に5年以上前のものですが、そのとき廃道と認識されるのであれば、今はもっと悪い状態かもしれません。なによりも、現在の地図でも途中までしか道がないように書かれている林道が当時にはもう繋がっているというのです。改めていろいろな地図を見ましたが、繋がっていませんが航空写真を見ると確かに道は繋がっている様です。
 そこで今回、この林道まで車で行き、そこから笠蓋山の山頂を目指すことを計画しました。上手くいけば、大して時間はかからないはずです。しかし、林道が通行止めになっていることもあり得ますから、何人かの方が登っているルートも参考として準備しました。
 夜明け前に家を出るつもりでしたが、準備に時間を取られてしまい、家を出たのは6時少し前。目的の林道は、途中にキャンプ場があることから見つけやすく、迷うことも無く予定していたポイントに8時過ぎに到着しました。
 ここから山道があるはずなのですが、周囲は植林を切り倒したばかりの状態で山道の入り口がわかりません。

このあたりに登り口があるはず
 

地図と地形を見比べながら適当にはあるき始めました。すると道らしきものがあり、木に白いペイントが付けられていました。どうもこれがルートのようです。

白いペイント
 
しばらく進み、頂上が近くなってきていいるはずなのに、道は尾根をよけるようなルートをとりはじめました。いつの間にか白いペイントも見えません。どうも今いる道は破線で示された山道から外れてしまったようです。少し戻り、改めて木に付けられた白いペイントを追いかけました。ペイントは尾根伝に続いています。しかし、道らしき道ではありません。とにかく、このペイントを追いかけて前に進みました。すると木立の中に山頂らしき最も高いであるところに出ました。といっても別に周りと比べ、特別変わったことはありません。

山頂付近
 

破損してしまっているプレート
 
木に誰かのブログで見た山頂を示すプレートが付いていましたが、破損してしまっていました。また、別のプレートは地面に落ちていました。GPSで確認もしましたが、間違えなく山頂の様です。しかし、測量杭は見つかりません。しばらく周囲を歩いたのですが、見当たらないのです。
 とにかく、ここにお店を広げることとしました。まずは、6mのΔループを設置。

本日のシャック

 やはり、1エリア方向の聞こえは良くありません。それでもたくさんの方が出ているようで2エリアの移動局にお声がけ。ちゃんと電波が出ていることを確認し、CQ。2局に呼んでいただきましたが、後が続きません。Esスポやスキャッターも出ているようですが、私のところではあまりそれらを実感できません。また、移動局を見つけてQSO。ふと気づくと石垣島が強力に聞こえていましたので、これに応答。3回目でQSO。これで5局できましたので、6mはCL。せっかく7MHzのフルサイズDPを持ってきましたので、今日も木の間に張ってみました。この作業をしている時に意外と近くに測量杭があったのを発見しました。

杭発見!

 7.104MHz付近が空いていたので、ここでCQを出しましたが、全く応答なしです。諦めて21MHzに上がってみると、コンディションはよく、たくさんの局が聞こえていました。CQを出し始めた局を狙って応答し、4QSOできました。これで完全に店じまい。帰りは無事に来た道を戻ることができました。

 車に戻ったのは11時頃。せっかくここまで来たのだからと、この近くのSOTAの山である今山に登ろうと決めました。実は、はじめから今山に関する情報も少し集めていました。海に突き出した303mの山です。こういう低山はをなめてはいけないと知っていたのですが、やはり軽く考えていたんですね、今思うと。

 国土地理院の地図には、この山の付近にや山道はありませんが実際には山の周囲にハイキングコースがあるようです。誰かのブログでハイキングコースの途中から今山の頂上に行っているのを見ました。私はそれもハイキングコースの枝線として整備されているのだろうと勝手に思っていたのです。北側の安良里漁港付近からハイキングコースに入りました。

登山道への入り口

 整備された道ですが、あまり人は歩いていないようです。事実、最後まで誰とも会いませんでした。それでも海風に当たりながら快適な道です。案内看板もたくさんあります。

木漏れ日のある快適な道

 ところがコースの案内のどこにも今山山頂の表記が出てきません。枝分かれしている岬への距離などはちゃんと出てきます。1時間もあるき、コースのちょうど半分まで来たところで、やはり山頂への道は無いのではないかとという結論に達しました。地図をよく見ると、今私のいる場所から頂上を目指せば等高線の状態からしても一番適切に見えます。以前見た誰かのブログに記載されていた奇跡もこのあたりから登っていたように思いました。覚悟を決めて地図とGPSを頼りに道なき道を直登開始。ところが、このあたり、人工的に作られた石積みの後が所々に見られます。かつて建物があったのでしょうか?そのエリアを抜け、少し勾配がきつくなったところあたりには倒木がたくさん追い重なり、行く手を阻みます、回避できず、倒木の上を乗り越えて進みます。

倒木だらけ

 ほんとうは、目印を付けておきたいとは思いましたが、適当なものが無かったため、とにかくまめに振り返って、地形や特徴的なものを記憶するように努めました。
 程なくして山頂に到着。今度は立派な杭が設置されていました。頂上は狭く、木立に覆われて、眺望はありません。この時既に13時半位、思ったよりも時間がかかってしまいました。

今山山頂での運用
 
7MHzのワイヤーDPを張るには少しスペースも足りない(高ささえ気にしなければ張れるでしょう)ように思いましたので、スタンドに430MHzのホイップ(RH770)を付けてお手軽にCQ。なんとかFMで4QSOできました。途中でっかくお声がけいただいた移動中のWRK局とのQSO中には違法局のQRMに悩まされました。やはり土曜日は駄目ですね。「なんか変なの入ってきていねぇ」「うん、こっちにも入っている」なんて言っています。本来は積極的に使って、ここがアマチュアバンドであることを知ってもらう必要がありますね。
 最後に駄目押しでSSBでCQ。1局とQSOできました。
 既に14時半。お昼を食べていなかったので、お湯を沸かし、カップラーメンの昼食。ところが風が強くてなかなかお湯が沸かず、ラーメンを食べて片づけて、山頂を出発したのは15時を少し過ぎた頃でした。再び、道無き道を下り、元のハイキングコースに戻りました。今回はあまり迷うこと無く元の場所に戻れました。ほとんどGPSに頼らず降りれましたが、それでも自分が考えていたよりも早くにハイキングコースに出ることができてしまい、危うくハイキングコースを横断して、さらに下に行くところでした。
 来た道をひたすら戻り、4時頃に車に到着。渋滞にもあわずに無事帰宅しました。
 今回の山行きでは、他の登山者と誰ひとりあいませんでした。
 それとやはり、低い山をなめてはいけない。

<追記>
 帰宅後改めて他の人のブログ等を検索してみました。やはり、私の通ったところあたりがルートだったようです。周遊コースを逆向きに歩けば歩く距離も短く、看板も見つけられたのかもしれません。それでもやはり整備された道があるわけではないようです。

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