前置きはさておき、今週はJA/SO-122の三角点とJA/SO-156に注目していました。どちらもネットで探してもあまり情報がありません。そのような中でもわかったのは、どちらの山も山頂近くまでは道があるような感じで国土地理院の地図には描かれていますが、実際には人が歩いていないため、ほとんど藪だということです。すぐ近くの山同士ですから、一度に両方登ることもできそうだと安易に考えていました。しかし、今週の土曜日は朝9に病院に行き採血だけ行う必要があったため、登り始めるのは11時近くになってしまうでしょう。そこで特別な理由もなくJA/SO-122の方を選びました。近くにお寺があるようですから、よくあるパターンでお寺の裏あたりから地図に記載されていない道もあるのではないかという期待もありました。
さらに、ネットで薮マニアのサイトを見ていると、この山は大堤山と呼ばれているようだとわかりました。いろいろな地図を見てもそんな名前出てきませんが、藪マニアのサイトを中心に検索するといくつかのページが見つかります。なんと、登り始めから山頂までの動画もありました。この動画と同じ道を通るかどうかは別としてわかったことは、どうも必ず笹薮を通らなくてはいけないということです。笹薮で道なき道を通過しているとき、動画を撮影している登山者の乱れた息使いやうめき声のようなものも聞こえてきます。少し、ビビってしまいましたが、それを覚悟で出かけていきました。
天気は快晴。暑いくらいです。車をできるだけ山頂の近くに停めたかったのですが、適当な駐車スペースが見つからず、麓の市民体育館の駐車場に停めさせていただきました。
いくつもある道の内、とにかく一番山頂近くまで続いている道を利用しようと歩き始めました。コンクリートの道ですが、勾配はきつく、どんどん高度を上げていきます。
舗装された道
畑の中を抜け、道がいよいよ笹薮の中に続いていきます。自分の背の高さよりも高い笹に囲まれて進みますが、まだ、道ははっきりしています。ヤマレコで地図上の自分の位置とルートを確認しながら慎重に進み、大きく進路を変えるところも問題なくクリアー。ところがしばらく進むと道筋が不明確になりました。いよいよ来たかといったところです。とにかくGPSを頼りにルートに近いと歩きやすいところを進んでいきました。
ふと、ちゃんとした山道に出ました。測量杭もあります。その道を進むと火を燃したことがあるようなドラム缶が道沿いに置いてありました。
当然現れた山道
私の進むべき道は正面の筈(これは、まだいい方)
頂上を示す三角点
なんとか山頂に到着したのです。登り始めて約1時間。しかし、本当に大変なのは下りであることは最近学習済みです。
このあたりも杉林で、天気は快晴であるのに、うす暗い感じでした。眺望はまったくありません。周囲はよく見えますが、なんだか遠くにイノシシの親子でも見えてしまったらどうしようとかえって不安になります。
とりあえず、水分補給をして、ハンディートランシーバーに長めのホイップを付けて1200MHzでCQ。なんどか試しましたが、応答なし。430MHzでもCQ。やはりだめ。そもそもサブチャンを聞いても違法局ですらわずかしか聞こえません。これではVU期待できないでしょう。
三角点のすぐ近くに陣を取りました
再調整するのが面倒なので7MHzの拡張バンドSSBでCQ。ところが全く応答なし。7.105付近で空きがあったため、そこで再びCQ。でもダメです。この間はなんだかんだ言っても呼んでくれる局がいて、それらの局は59のレポート、5Wとは思えないといってくれていましたが、今回はコンディションの問題なのか全くダメです。そんな時、ツイッターで様子を知らせていたRQO局から応答。カスカスでしたがQSO成立。しばらくして同じようにツイッターを見ていてくれたDGT局から応答。これもかすかすでしたが、S2Sができました。
しかし、その後が続きません。すると430のメインをつけっぱなしていた無線機からCQが。。。
富士山5合目の移動局です。これは難なくQSOできました。
その後、今度は呼びに回るのですが、コンディションが悪く、12時を過ぎているせいか、テンポよくQSOしている局があまりなく、読んでも取ってもらえず、苦戦してしまいました。やっとCQを出し始めた局をとらえて、QSO成功。その後、もう1局QSOできました。空電も聞こえていましたし、風が強くなってきたこともあり、CL。
あまりQSOできませんでしたが、バンド内で交信がないところではSメーターが1になってしまうののは、ノイズの少ない山岳移動ならではですね。
さて、来た時のルートにしたがって下山。途中までは確かに来た時のルートだったはずが、気づくとルートから外れてしまいます。ふと、道らしい道にでて、来た時に通った場所にでるのですが、再び笹薮の中でルートを見失ってしまいます。しばらく笹藪を進んで急な崖に出てしまい、GPSで確認すると必要以上に下ってしまったようで、慌てて戻ったりしました。何度か転びそうにもなりましたが、踏ん張って転ばずに済みました。
ようやく山道らしい道に出て、元の道を通って車まで戻ってくることができました。
ザックを下すと、ザック全体に枯れた笹の葉や枝の破片、ポケットにもそのような笹薮のお土産がたくさん付いていました。
不安度合いは別として、ここ最近の中で最もハードな藪漕ぎでした。
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