ところが、どのバンドを中心にQRVするか、最後まで迷いました。要するにできるだけ荷物を減らしたかったのですが、結局今回はマイブームの144MHzSSBとそろそろ期待できそうな21MHzSSBを中心に運用することを出発直前に決め、SOTA WACH2にアップしました。
7時くらいに現地に着くことをイメージしていましたが、家を出たのは6時半を過ぎてしまいました。8時までに着かないと駐車場がないのではないかと不安でしたが、十里木高原の駐車場に着いたのは7時58分。2台分だけ空いていました。私が駐車した直ぐ後にもう一台分も埋まりました。ギリギリセーフです。
準備を整えて登山開始!流石に人気の山。たくさんの人が登っています。最初は調子よく、他の登山者を追い抜き、前を歩くペースの遅い団体さんにややイライラしながら登っていました。ところが、富士山のきれいな休憩地で休んでからは、なぜか体が重く、なかなかぺースが上がらなくなってきました。別に極めて不調とか息切れが酷いわけではないのですが、なんとなくペースが上がらないのです。
ウエストバックしか付けていない老人(おそらく地元の人で頻繁にこのルートを登っていそうな人)にぶっちぎられてもスローペースで10時20分にやっと山頂に到着しました。
山頂は、既に大勢の人がいたため、今回は山頂から少し先の尾根道近くにお店を広げることしました。富士市の町並みはよく見えませんが見通しは良く、適当に木々があるのでワイヤーDPを張りやすい感じです。コンディションが悪くてもGWで1エリアに飛べば、十分QSOできると思い、できるだけ藤沢方向に指向性が出るように21MHzのDPを張りました。
ツイッターでの情報によりUPL局が声をかけてきてくれました。ところがその後が続きません。周波数を変えたりしましたが、どうも声がかかりません。アンテナの向きが悪いのかと再度方向を確認しましたが、およそ間違ってはいないようです。それでも高さも含めアンテナを張り直そうかとおもいましたが、今日に限って、持ってきた同軸ケーブルが3mと短く、張り替えてもケーブルが足りないようです。もう1本3mのケーブルを持っていたので延長しようと思いましたが、コネクターが合いません。あれやこれやと変換コネクター等の組み合わせを考えているうちに144MHzの2エレHB9に付けてあると思い込んでいた変換コネクターもないことに気付きました。さらにHB9がたてられない時用にとスタンドに付ける台座とケーブルもコネクターが合っていないことがわかりました。つまり、3mのケーブルで21MHzのDPを張ってQRVする以外は、ホイップアンテナをFT-817に直付けして144や430にQRVするしかないのです。
とりあえず、ホイップで144のSSBにQRVして早く4QSO達成して落ち着こうとFT-817を片手に持ってCQ。ところが全然応答がありません。バンド内を除いても、ほとんどSSBのQSOが聞こえず、違法ダントラのFMが強くかぶってくるだけです。それにもめげずCQを出していると、「おたくの変調、回りこみがありますよ!」と声がかかりました。押してくれたことにお礼をいいましたが、それで終わり。聞き取れる状態であったようなのでQSOしてくれればいいのにと残念に思いました。
とりあえず、回り込みの状況を把握しようと思いましたが、他に持っていた無線機はID31岳でしたので、とりあえずそのまま430MHzFMに変更し、ID31でモニターしてみました。この様態では回り込みはないようです。
それでは、そのまま430MHzFMでCQ。ここでもダントラがチャンネルを埋め尽くしており、空きチャンネルを探すに苦労しました。
なんとか確保したチャンネルでも途中でダントラのQRMを浴びましたが、5QSOを達成。これで気持ちにゆとりが生まれました。その後、再び144MHzSSBでCQをだし1QSO。FMに変更し2QSO出来ました。しかし、FT-817を片手に持って変な姿勢で運用していたため、足がしびれてしまい、立ち上がると右足が攣ったような状態になってしまい焦りました。
これでもうCLにしようかとおにぎりを食べながら21MHzを聞いていると、先ほどバンド全体がワサワサしていたのとは異なり、比較的静かになってしまっていました。しかし、VKが強く入感していました。
それを聞いて、同軸の伸びる範囲でダイポールを北北東/南南西方向に張り直しました。再び低いところで再びCQ。千葉の局とQSO出来ました。しかし、給電点部分が随分下がってしまっているので、給電点に上方の木からロープをかけて持ち上げ、今度は21.305にQSYし再度SOTA WATCHにUPしてCQ。程なく、VKから返答がありました。51/51のレポートですがあまりQSBはなく、しっかり聞き取れます。そしてこの局はなんとSOTAのアクティベーション中。つまりS2Sの達成です。5W SSBでDX S2S(summit to summit)ができるとは思っていませんでした。その後も立て続けにZL1、ZL2、VK5の計4局とQSO出来ました。
忘れ物が多く、帰り道は荷物が重いだろうと想像していましたが、ご機嫌で下山。しかし、右足の調子がいまいちでゆっくり時間をかけて下山しました。
私が下山を開始したときには、賑やかだった山頂の広場はもう誰もおらず、下山中も誰とも会いませんでした。
この日は、やたらと天気が良く、気温も上がっていたようで、駐車場に戻ったときには持っていた水をほとんど飲み干してしまっていました。
いよいよ、たくさんの水を持って登る季節が目の前にやってきたようです。
0 件のコメント:
コメントを投稿