2018年5月5日土曜日

念願(?)の婆娑羅山(2018年5月4日(金祝))

<編集途中>

 婆娑羅山という変な名前の山の存在は高校生の頃から知っていました。この山の直下の婆娑羅峠を自転車で超えたときのきつかった思い出もあります。SOTAにはまる以前から、この山で移動運用をしてみたいと思っていました。この山の頂上は下田市と松崎町の境でどちらで出ても1エリアからモテると思っていたのです。
 様々な方の移動運用のブログ等を見ていると、この山の山頂にテントと無線機を担ぎ上げて運用している記録が出てきます。50MHzの飛びも良いようです。しかし、昨年近くの長九郎岳の山頂から6mを運用した感じからすると、本当にそんなに飛ぶのかという疑問も残ります。とはいえ、SOTAの山でもありますし、まだ1度もSOTAの運用がない山ですから、是非1度は行ってみたいとずっと思っていました。
 しかし、なかなか出かけられなかったのは、遠い(距離も渋滞による時間も考えて)ことといろんな人の登頂記録を見ていてあまり評判が良くないからです。第一に登山道がありません。国土地理院の図面にもありませんし、ルートが書かれたガイドブックのようなものがないのです。それでいながら静岡100名山に入っているようです。いろいろな登頂記録を見ていると、婆娑羅峠のトンネネル付近から尾根に取り付いて登るのが一般的のようです。しかし、頂上は眺望が良いわけではないようです。そして、この婆娑羅とい不思議な名前、昔の姥婆捨て山を思わせるような不気味な名前です。
 
 まあ、こういう不安な山は少しでも陽が長い時期に登るのが良いと思い今回決行しました。
 8時頃に登り口に到着し、登山開始です。取り付き箇所にかつてケルンを作っていてくれた方がいまして、それを直ぐに発見。登り口はわかりました。なんとなく道らしきものはありますので、それを進行。あとは山レコの過去の足跡を頼りに進行しました。確かに登山者の踏み跡があり、誰かが最近通ったことがわかり安心できるのですが、安全にとおれる道なのか、雨水の通り道なのか判断しながら進む必要があります。案の定、道らしきものを見失ってしまい、尾根に向かって直登することにしました。距離的にはたいしたことはないのですが、帰りにこの道を通るのは嫌な感じの斜面を上がりました。程なくして尾根に到着。念のため、木の枝にティッシュを結びマーク。尾根伝いに歩き始めると、青やピンクのリボンを発見。


 山レコの足跡を見ると、このまま直登してもいいはずなのになぜか多くの足跡が左に迂回している箇所が数カ所あります。実際にその場所に行ってみると確かに迂回する方が良いような急勾配と倒木のたくさんある場所でした。それにしてもかなりの急登りが続きます。また、この日は大変風が強く、帽子も飛ばされそうなので脱いでザックにしまいました。リボンも頻繁にあったり、見えなくなったりの状況でした。

 本当にこのルートで良いのかと疑問に思っていると突然「火気注意」の小さな表示があったりして、妙に安心したりします。1時間ちょっとで登れるかと思いましたが、結局、1時間40分もかけて頂上に到着。
 頂上は噂の通り杉林の中にぽつんと三角点があり、その周辺はGPS測量のためでしょう多少木々がなく、日だまりになっていますが、眺望はまったくよくありません。ただし、これまでの急登を考えると頂上付近は平坦な部分があり、確かに野営も可能と思えます。
 



 強風のため、木々が擦れ合ってミシミシと音を立てています。我ながらよくこんなところにひとりでいるなあと思いつつ、6mから準備開始。FT-817+デルタループで運用開始。でもバンド内を見回しても、あまり強く入感する局はいません。なんとなく嫌な感じ。とにかくCQ。しばらく空振りをしたあげく、突然強い信号で応答がありました。富士山5合目の移動局です。これは良かったのですが、その後が続きません。時々応答いただけるのですが、どうも信号の強さが安定しません。風も確かに強いのですが、杉林のおかげでかなり防げています。あまり経験したことのない、信号の不安定さを味わいながら(婆娑羅山の魔力?)、それでも何とか7QSOできました。

性懲りも無く、21MHzのワイヤーダイポールを杉の木の間に張り、21MHzでCQ。コンディションが良いようで、7や8、それにVK5を含む7局とQSOできました。


 とりあえず、満足をして、11:30頃CL。片付けをして12時前に下山開始。下山は、注意しなくてはと、歩き始めて直ぐにGPSで登ったときの足跡を確認すると、既に90度くらい下山方向が間違っていました。
 GPSの誤差もあるのでしょうが、その後気づくと登った時のルートから外れてしまうと言うことを繰り返しながら無事に下山。尾根に出る時の登りルートはあえて通らず、リボンに導かれて別ルートに。自分が枯れた沢だと思っていた場所がリボンが示すルートであったことがわかりました。
 今回、これまでの経験からGPSを有効利用して無事に下山できましたが、自分の感覚がかなり適当であることを改めて思い知りました。これまで方向音痴だとは思っていませんでしたが、山の中では危険です。GPSのおかげで無事に下山できることは良いのですが、基本的な読図力や現地判断を磨かないと行けませんね。GPSがなかったら迷子になっていたかもしれません。


 さて、これで帰路に着くのですが、せっかくだから、昨年も行ったJA/SO-107に寄り道をすることにしました。電波塔もある山だから、430のFMで軽く4QSOして下山しようと思っていたのですが、430FMでもあまり、声が聞こえません。5エレのアンテナを付けて、CQを連発しましたが、何とかカスカスで2QSO。そんなに飛びが悪いんところなの?そうだ前回は7MHzを運用したんだなど思い出し、50MHzにQSY。なんとか1局はQSOできましたが、そのあとが続かない。それではと21MHzのダイポールを張り、CQ。しかし既にコンディションは落ちてしまっており、まったく応答なし。CQを出している静岡の局を見付け応答するも反応なし。あと、1局がどうしてもできない状態となってしまいまました。再び、50や430に戻ったり、50のAMでFMでもCQを出しても一向にダメです。長めのホイップを付けて144のFMで何度かCQを出しているときにようやく応答があり、何とか4QSOを達成しました。

 帰り道は連休の大渋滞にはまってしまい、家に戻ったのは19時を過ぎてしまいました。

 


 

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